なんだか、苦しいことが多いよね、この世の中。
でも、過去も今も連れて生き続けるのが正義なのか。
高校を卒業して働いていた二十歳の頃。
勤め先の関係で、初めてクレジットカードを作った。
別に使わなくても、持ってるだけでいいし。
そう思ってた。
で、子どもの頃と同じように、
また記憶があやふやなんだけど。
ある日、父親が、その私のカードで、
二十万円をキャッシングしたって言った。
どうして、私のカードを、父親が持ってたのか、
これもまた記憶にないんだけど。
とにかく借金ていうことだよね。
それで、返済方法なんだけど、
毎月二万円ずつ、私の給料から引き落としにしたからって。
もちろん、その分は、父親が直接私に現金で返すと言われた。
返してくれなかった。
別に、期待もしてなかったけど。
この件に関して、特に父親に怒りもしなかったな。
というか、私、生まれてから一度も、
両親とけんかしたことないから。
ただ、私はこの一件で、
クレジットカードというものが大嫌いになった。
以来、私はクレジットカードを作らないまま、ここまで来た。
不便だなと思うこともあるけど。
じゃ、またね。