風の形が見える

専業主婦の感傷日記

ぜいたくな願い①

2018-05-01 12:19:35 | 発達障害

こんにちは。
いい季節になってきましたね。
こんなさわやかな時に、またもや暗い話です。

私は、正式に発達障害と認定されたわけではないですが、
いろいろ見聞きするにつけ、おそらくそうであろうと思っています。
半世紀も生きてきて、いまさら正式に判断されようとは思いません。
ですが、もし今、自分が子供であったなら、
ぜひ発達障害なのか、そうでないのか判断してほしいですね。
グレーだというのなら、その答えでもいいです。
私が子供だった頃は、少なくとも私は、発達障害のことを聞いたことはありません。
今とは時代が違ったんでしょうね。

そして、発達障害である、もしくは、そうかもしれないということになったなら、
私ときちんと対話してほしいです。
向かい合って、私が何を困っているのかを聞いてほしい。
じっくりと、時間をかけて。
そして、一緒に、解決策を考えてほしい。
それで、毎日がスムーズに回りだしたとしたら、
私の人生は、また違った良いものになって行ったのではないか、
私は、今、自分を好きでいられたのではないかと思うのです。
世の中には、大人になる前から、いろいろなことにピン!ときて、
自分で努力できる、そんな子ばかりではないのですから。

たとえば、体育の授業。
(発達障害の方は、運動が苦手な方が多いそうですね)
小学校から高校まで、これは私の大きな悩みでした。
とにかく、運動が苦手。
走るのが遅く、跳び箱が跳べず、
球技などでは、ボールを上手く扱えない。
バレーボールなどの試合は、チームの足を引っ張るので周囲の風当たりは強いです。
鉄棒は前回りさえ怖くてできませんでした。
今でも覚えているのは、小学校の授業で(四年生か五年生だったかな?)、
チェーンでつるされた輪を両手で持ち、逆上がりするというもの。
クラスでできなかったのは私だけで、
先生は私に輪を持たせ、他の生徒何人かと私の足を持ち上げ、
(当時は太っていたし、背もわりと高かったので体重が重かった)、
逆上がりさせたのです。
私は手を放し、地面に落下。
怖かったし、痛いし、恥ずかしいしで、さんざんでした。
鉄棒さえ全くできないのに、できるわけないんですよね。

それから何十年もして、テレビで、やっぱり鉄棒の前回りが怖くてできないという女の子が、
低い鉄棒の下にがっしりとした男の人にうつぶせてもらって、
落ちるなら、その上に落ちればいいよという方法をとっているのを見ました。
その子はそのやり方で前回りができたのです。
「あ、私も、このやり方なら、あんまり怖くないかも。」
私はその時思いました。
だって、子供の頃、マットの上での前回りならできたんですから。
要するに、高い所から落ちるのが怖かったんですよね。
小学校の時の先生は、この方法に気が付かなかったんだろうか?
鉄棒の下にマットを積み上げるとか。
「どういうところが怖いの?先生と一緒にゆっくり練習してみようか。」
なんてことも、その頃含め学生時代、一回も言われたことはなかったけど。

小学校から高校卒業までの十二年間、
体育の授業のある前の日の夜は、本当にゆううつで。
でも、あの頃、少しでも先生が考えてくれて、
運動への努力の仕方を身につけていっていたなら。
そして、運動ができなくても、私の全部がダメなんじゃない。
自信を持ちなさい、と私にわからせてくれていたなら。

長くなりましたので、続きは次回で。
題名の「ぜいたくな願い」は、
周囲の人間にいろいろ求めるのはぜいたくなのかな?という意味です。