仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『相棒』 Season 9:第11話 「死に過ぎた男」.

2011-01-12 21:55:04 | ドラマ、映画
「お母さん、寫眞のおぢさんだよ」
寫眞とは遺影のこと。
實の娘から、かう云はれるのは、いつたいどういふ氣持ちがするものなのだらう。

で、この男が殺される。
この男、信川といふのだが、なんと6年前に海の事故で死んでゐた・・・
海難事故などの場合、7年ではなく1年で失踪宣告が出來るらしい。
信川の奧さんは失踪宣告で多額の保険金を受け取り、再婚してゐた。
そして信川もまた女性と同棲してゐる。
ううむ、ややこしさうな事件だ。

千葉の山中で發見された身元不明の白骨屍體。
これが、6年前に信川とともに事故で亡くなつたとされてゐた津島だつた。
海の事故で死んだ筈の津島が何故、山の中で見つかつたのか。

信川の家のごみ箱から見つけた金融機關の封筒から、信川の元上司・島田が浮び上がる。
島田が役所の金を横領し、それに氣づいた津島を殺し、信川を失踪させたことがわかる。
しかし島田は信川を殺してはゐない。
では誰が?

信川が持つてゐた婚姻屆。
結婚指輪の代金の領收書。
これらを見て、信川の同棲相手の女性は、信川が元の奧さんや娘とやり直さうとしたのだと思つた。
そして、彼女は信川を殺した。
しかし、指輪には彼女の名前が彫られてゐた。

「オレぢやなかつたんだ、オレぢや・・・」
この信川のセリフは、いつたいどういふ意味なのか。
さう、自分が津島を殺したのぢやなかつた、さういふ意味だつたのだ。
自分が殺人犯でないことを知つて、人生をやり直すつもりだつたのだ。

元妻の最後のセリフ。
正確には思ひ出せないが、自分と娘を捨てた男とやり直すことなどあり得ない、と。
そんなものなのかなあ。
女性はいつだつて現實的なのかもしれない・・・



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<印象的なセリフ>

「牛ほほ肉には目がないもので・・・これ隱し味は赤味噌ぢやないですかね」by 右京さん
「赤味噌でもなんでもいいですから邪魔しないで下さいよ!」by いたみん

「ヒマぢやなかつたのね!」by ヒマか課長
をを、こんなセリフ、彼の口から初めて聞いたぞ!

「おいしい、このバルサミコソース」by 尊くん
「きみも料理に詳しいんですね」by 右京さん
「いえいえ、警部ほどでは」by 尊くん

「お仕事中に優雅に食事會ですか?」by いたみん
「プライベート中です」by 尊くん
「お二人、仲が良くて結構」by いたみん



<ストーリー>

6年前、同僚と海に転落、死亡したはずの信川の他殺体が発見された。
元妻の彩子(河合美智子)は失踪宣告で多額の保険金を受け取り、シェフである今の夫と再婚。
自宅をレストランに改築していた。
が、信川が生きていたとなると保険金を返済する必要がある。
彩子にも動機があるのだが…。
信川が佐藤という偽名で真紀子(中原果南)と同棲していたことがわかった。
右京(水谷豊)と尊(及川光博)は、真紀子の部屋で信用金庫の封筒と千葉の地方紙を発見。
千葉で発生した自らの事故のその後を、信川は地方紙を取り寄せて調べていたらしい。
右京と尊は地方紙をチェックし、信川が殺害される3日前に掲載されたある記事に注目する。
その記事とは…!?
“2度死んだ男”に隠された秘密とは?


ゲスト:中原果南 河合美智子

脚本:ブラジリィー・アン・山田
監督:橋本一



(以上、 「相棒」公式HP より)






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