阪神３－１西武 （甲子園）

先發投手は、阪神がベテランの下柳、西武がルーキーの岸と對照的な２人。

下柳は２囘に福地のタイムリー２ベースで１點を失つたものの、その後はヒットは打たれても後續を斷つ、下柳らしいピッチングが出來た。

２囘裏。
リンくんの幸運な内野安打、今岡のレフト前ヒットで、ノーアウト２壘・１壘のチャンスを迎へたが、檜山が併殺。
私は、檜山に送りバントをさせるか、默つて立つてゐるだけでいい、そんなことを口に出してゐた。
ほら、案の定、ゲッツーぢやないか！

４囘裏。
リンくんが３壘強襲の内野安打。
續く今岡が逆轉２ランホームラン！
１壘ベース手前で、今岡の口が「入れ！」と云つてゐた。
今岡は第１打席もさうだつたが、けふはきちんと振り切る、いいスイングをしてゐた。
これで、今岡の調子も上がつてくるだらうと思ふ。
小手先だけのヒットでは、自分のスイングが出來ないし、見てゐても面白くない。

さて、第１打席で無樣な併殺に倒れた檜山だつたが、今度は初球を見事に振り拔いて、今季第１號ホームラン。
これは檜山らしゐ、素晴らしいバッティングだつたと思ふ。
甘いスライダーを逃さずに捉へたあたりは、さすがだつた。

３囘以降、尻上がりに調子を上げて來てゐた下柳だつたが、７囘からは久保田にスイッチ。
これは少し意外だつた。
もう１イニングは投げるものだと思つてゐたのだが・・・
岡田監督は、石橋を叩いて、早めに交替させたといふことなのだらう。

久保田は先頭の細川に２ベースを打たれ、次の打者は打ちとつたもののシーツがエラーで、ノーアウト３壘・１壘のピンチを迎へてしまつた。
ああ、早めの交替が裏目に出てしまつた・・・
さう思つたのだが、續く１番・佐藤を空振りの三振、代打・和田を併殺に打ちとつて、ことなきを得た。
やれやれ。
それでも、けふの久保田は球も走つてゐたし、なかなかよかつた。

８囘２アウトから球兒が登板。
９囘までの４人を連續で空振り三振！
見事な投球だつた。
もはや、現役ながら傳説の投手と云つてもよいだらう。

お立ち台は、檜山と今岡。
檜山が陣内と友達だとは知らなかつた。
友人の披露宴にあはせてホームランを打つなんて、粋なことをするではないか！
今岡は、「まあ、見てゐて下さい」といふセリフが印象的。
「男は默つて」不言實行といつたところなのだらう。
しつかり見させて貰ふとするか。

これで連敗脱出。
今岡が「明日も勝つて・・・」と云つてしまつたが、これだけは有言實行して貰ひたい。

あ、さうさう、もうひとつ。
何囘だつたか忘れたが、その囘を抑へてベンチに戻るときに、下柳が狩野に話しかけてゐた。
ベテラン・ピッチャーから若いキャッチャーへのアドバイスだと思ふのだが、下柳の存在感をひしひしと感じた。
どうか、これからも狩野の成長のためにアドバイスをしてやつて欲しい。




甲子園　阪神X西武　1回戦（阪神 1勝 0敗 0分）

【勝利投手】　下柳 4勝4敗
【敗戦投手】　岸 4勝3敗
【セーブ投手】　藤川 0勝1敗14S
【本塁打】
阪神： 今岡 2号2ラン（4回 岸）、桧山 1号ソロ（4回 岸）
【継投】
西武： 岸 → 正津 → 星野
阪神： 下柳 → 久保田 → 藤川


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＜けふのリンくん＞
４打數３安打、１得點。

＜リンくん今季通算成績＞
打率.343、７ＨＲ、２３打點、１７得點、１１四球。




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