【昔の手帳から】 ８月２日 （83年：鞍馬寺、夕立）

【１９８３年】（４囘生）

Ｈ 11:00 阪急前
（門限 19:30）
鞍馬寺 →　下宿。

火曜日。
Ｈとデート。
前年１０月から數へて１１囘目。
１１時に四條河原町の阪急百貨店前で待ち合せ。
この日は１９時半が門限だつたらしい。
２２歳の女性の門限が１９時半て、どうよ。

單車にタンデムで鞍馬寺へ。
鞍馬までの道はワインディングロードで、單車乘りには樂しいのだが、後ろに乘つてゐるＨにとつてはどうだつたか。
Ｈはカーブでもあまりジタバタしなかつたので、かなり走りやすかつた。
鞍馬寺は山の上にある。
ケーブルがあるのだが、歩いて登つた筈。
なにせ、元山岳部の部長としての意地がある。
お蔭でくそ暑かつた。

鞍馬寺からアパートに向ふ途中で夕立がきた。
單車に乘つてゐると雨は辛い。
でも、あとわづかだつたので、そのままアパートへと急いだ。
アパートに着いたら、私はビショビショ、Ｈは私の背中に張り付いてゐたのでマシとはいへ、それでもかなり濡れてゐた。
「書齋」（共用廊下を挾んで南側の四疉半）に洗濯ロープを渡してあるので、そこに濡れたＴシャツなどを干す。
私たちは「リビング兼ベッドルーム」（共用廊下を挾んで北側の四疊半）で、Ｆ.グルダのピアノなど聞きながら、シャツが乾くまでの時間を過した。

雷の音がとどろき、窓からは稻光。
まるで大自然のシンフォニー。

しばらくして、ポツリとＨが云つた。
「こんな歌、あつたね」



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＜１９８２年＞
１０月９日：京都。飮む
１２月１０日：シンフォニーホール。ヘンデルのメサイヤ
１２月２４日：梅田。クリスマスイヴ。
＜１９８３年＞
２月１８日：花房晴美リサイタル。ベートーヴェン：ピアノソナタ第３２番ほか。
５月１４日：京都。「楢山節考」。
５月２６日：大阪城など。（秋田沖地震）
６月２日：みゅーず → 圓山公園 → 枚方。 　
６月１１日：「細雪」 → 須磨海岸。
６月１７日：藤原眞理のチェロ。
７月２０日：ピカソ展 ～ 銀閣寺。