【ＷＢＣ】 ●日本 １－４ 韓國

日本の先發投手はダルビッシュ。

初囘、なかなかストライクが入らず、入つたと思へば打たれてしまふ。
足で掻き囘されたり、セカンドランナーと交錯してボールを落したりとハードラックもあつたが、この囘３失點。
重苦しい立上がりとなつてしまつた。

２囘、３囘とともに先頭打者が四球で出壘したが、後續がなく、無得點。
解説の清原氏の言葉。
「中島は大事をとつて出てゐないんですか？この試合は大事をとつてゐる場合ぢやないと思ひますがね」
中島にとつては嚴しい言葉だが、私もまさに同じことを思つた。
本人は出たがつてゐて首腦陣が大事をとつてゐるのかもしれないが、さうだとしたら首腦陣に餘裕があるといふことか。

４囘表。
村田の死球と小笠原のピッチャー強襲の内野安打で、１アウト２壘１壘。
今度こそ１點取れると思つたら、内川がショートゴロで併殺・・・
なんとなくヤバイ雰圍氣が漂ひ始める。

５囘表。
福留、城島の連續ヒットで、ノーアウト２壘・１壘のチャンス。
なんとか２點返しておきたいところだが・・・
岩村の併殺崩れで１アウト３壘・１壘。
岩村のところで送りバントでも良かつたと思ふのだが、どうなんだらう。
イチローの併殺崩れで３壘から福留が生還し１點。
片岡は内野ゴロで攻撃終了。

５囘裏、ダルビッシュはちやうど８５球でこの囘を終へた。
２囘以降はダルビッシュらしい投球で抑へてゐただけに、初囘の３失點が殘念だ。

６囘裏。
山口が簡單に２人を打ちとつた後、渡邊にスイッチ。
渡邊の調子がいまひとつで、ストライクが入らず、２人に四球を與へてしまつた。
もう１點もやれない局面だけに、見てゐるはうもひやひやしたが、續く打者をセカンドライナーに打ちとり、ことなきを得た。

７囘表。
城島が見逃し三振に祭に、バットを放置したのを判定に對する抗議と受け取られたのか、退場を命じられてしまつた。
球審がバットを取りに來いといふジェスチャーをしてゐたが、ベンチに歸る城島には見えなかつたし、聞えなかつたのかもしれない。
いづれにせよ、この嚴しいゲームで城島退場とは痛い。

７囘裏。
城島に代はり、石原がマスク。
２アウトから涌井が登板し、２球で打者を打ちとつた。
これでけふ勝つたとしても涌井は明後日以降しか登板出來ないが、けふ勝たなければ明日はない。

８囘表。
２アウトから、村田がライト前にポテンヒットを打つて出壘。
韓國は東京ラウンドで火ダルマになつた投手にスイッチ。
これはラッキーかも、と思つたのだが、小笠原はあへなく三振。

８囘裏。
２アウト３壘・２壘の場面で、涌井から岩田に交替。
こんな大事な場面を岩田で大丈夫なのか？
と思つて、ドキドキしながら見てゐた。
左打者に四球を與へて滿壘になり、右打者にまた四球で押出し・・・
たまらず日本ベンチは岩田を下げて田中まーくんに交替。
そんなことなら最初からまーくんにしておけよ。

９囘表。
２アウト２壘で岩村が三振、ゲームセット。

これで日本が準決勝に進出するには、明日キューバに勝ち、明後日また韓國戰で勝たなくてはならない。
まだ望みはある。
頑張れ、ニッポン！