仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「半落ち」 横山秀夫

2006-01-04 17:22:48 | 讀書録(ミステリ)
半落ち

講談社

このアイテムの詳細を見る


お薦め度:☆☆☆☆


妻を殺して自首してきた現職警察官。
殺害に至る事情については素直に供述するのだが、殺害してから自首するまでの2日間については口を閉ざす。
なぜ完全に「落ち」ないのか。

この事件に關はる人物達の視點から描き出されて行く謎と眞實。
搜査一課指導官の視點、檢事の視點、新聞記者の視點、辯護士の視點、判事の視點、そして刑務官の視點。

最後にすべてが明らかになつた時、人間が生きる動機にはこのやうなこともあるのかと感銘をうける。

この作者の他の作品も讀んでみたくなつた。


2005年11月20日讀了


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「若い読者のための短編小説... | トップ | 「古代史を読み解く謎の十一... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お引越し (奈良の隠居のガンバレ阪神タイガース)
2006-01-04 17:44:36
新年おめでとうございます。

2006年を期にBlogの模様替えとお引越しをしましたのでお知らせします。

今年もよろしくお願いいたします。

返信する
TBありがとうございます。 (らいむ)
2006-01-11 23:48:09
私からもTBさせて頂きます。

これを機に、よしなに。



人が生きる理由はいろいろありますが、

こういう選択はある意味美しいと思いました。

人間が出来ていない私には到底到達し得ない境地かも知れません。

人として成長するのには50年は短すぎる気がします。



返信する
こちらこそ~ (仙丈)
2006-01-11 23:56:11
らいむさん



コメント&TB、どうもありがたうございます。



人間50年。

「敦盛」が身につまされる年になつてきました。

私なんぞは、高校生の頃からすこしも成長してゐないやうな氣がしてゐます。



こちらこそ、よろしく!

返信する

コメントを投稿