何だ、亀田一家の処分は！

何だ、この處分は・・・
正直云つて唖然とした。
ボクシングといふ竸技の頂點である世界タイトルマッチをあれほどまでに愚弄したにも關はらず、こんな輕い處分なのか。
何が嚴罰なものか。

まづ大毅。
まだ１８歳だから、１年間なんて、あつといふ間。
１年で出來る試合數など精々５試合程度だらう。
そもそも、最低限の禮儀すら身に着いてゐないのだから、１年間禪寺にでも籠つて修行すればよいのだ。

それから父。
セコンド・ライセンスは「無期限停止」ではなく「剥奪」だ。
１８歳がまだ未成年で、善惡の判斷が出來ないといふのであれば、それは親たるものが責任を負ふべきだ。
さういふ立場にある筈のものが反則を命令するなど、もつての他。
ここはボクシング界からきつぱりと足を洗つて貰ふのが妥當だらう。

それから、興毅。
いくらチャンピオンだとしても、「嚴重戒告」とは・・・
そもそもどういふことなのかわからない。
「コラ！」と云つても聞くヤツぢやないだらうし。
こやつも反則を指示したのだから、父と同罪。
ただし、單なる「兄」だから、責任は父ほど大きくはない。
といふところで、１年間の停止處分が妥當だらう。

かつて、カシアス・クレイ（モハメド・アリ）は、兵役拒否でチャンピオンを剥奪されたうへ、試合にも出られなかつた。
もちろん、これはアメリカ合衆國の法律を破つたことによる「處罰」なので、同列には扱へない。
しかし、「エルボーで目を攻撃せよ」といふのは、ボクシングといふ竸技からは逸脱した「傷害教唆」になるのではなからうか。
ま、そこまで大袈裟にしなくとも、１年間試合をさせない、もしくはチャンピオンの剥奪ぐらゐしても良いのではないだらうか。

ヤクザのやうな男を父親に持ち、その男に教育されたといふのは、龜田兄弟たちの不幸だ。
しかし、さういふ不幸な人間は世の中にたくさんゐるのだ。
ここで甘えさせては、彼等自身の今後のためにも良いことではないだらう。


＜追記＞
興毅はすでに「前」チャンピオンだつたんですね。
これぢや、剥奪も出來ないか・・・