阪神２Ｘ－１オリックス （甲子園）

なんとも劇的な幕切れだつた。
理不盡な判定に勝利の女神も怒り爆發といつたところだらうか。

８囘、鳥谷が送りバントを失敗して、キャッチャーへのファウルフライを打ち上げてしまつた時に、守備妨害を取られた。
球審の谷は、ボールの行方を追つてゐたので、キャッチャーと鳥谷が交錯した場面を見てゐない。
それなのに、キャッチャー・日高のアピールをそのまま鵜呑みにしてアウトの宣告。

これに對して、岡田監督は猛烈に抗議した。
口の動きからは、「あんた、見てたんか？見てへんやろ！」と云つてゐるのがＴＶの畫面でよくわかつた。
確かに、球審は見てゐなかつた。
見てもゐないのにジャッジを下したことだけでも、審判の權威を失墜させる行爲だと思ふ。
ましてや、それが誤審だといふのだから、話にもならぬ。
鳥谷はバントを失敗した、そのままの姿勢で一歩も動いてゐない。
キャッチャー・日高が勝手に鳥谷の足を蹴飛ばしてこけただけの話だ。
それでアウトになるなら、これからは際どいファウルフライが上がつたら、キャッチャーはみんな打者にぶつかつていくことだらう。

しかし、球審・谷は他の審判と協議する姿勢すら見せず、判定を變へようとしない。
岡田監督は、「暴力行爲」で退場となつてしまつた。

９囘裏。
赤星が四球で出壘し、關本がバント失敗。
しかし、リンくんがレフトへの２ベースを打つて、１アウト３壘・２壘。
金本は敬遠で、滿壘。
ピッチャーは９囘から平野に代はつて加藤がマウンド。
その加藤が藤本に四球を出して、押出しで同點。
オリックスの投手は加藤から高木に變はつた。
打席には鳥谷。
この鳥谷が背中に死球を受けて、サヨナラとなつた。


先發投手は、阪神が上園、オリックスは平野。
上園はプロ入り初登板。
５囘まで被安打４で１失點といい投球をみせてくれた。
彼に負けがつかなくてよかつた。
これからが樂しみな投手だ。

ヒーロー・インタビューは、死球を受けてサヨナラとなつた鳥谷。
「この場所に立つのが恥づかしいです」
それは、まあ、さうだらう。
さういへば、１壘ベースのところで出迎へた關本が鳥谷を蹴飛ばしてゐたなあ・・・
關本、おまへもバントくらゐ、きちんと決めてくれや！

「監督が必死に抗議してくれたので、絶對に勝ちたいと思つた」
さう、けふは岡田監督がヒーローかもしれない。
あんな理不盡な判定をそのまま受け容れてしまつては、選手もヤル氣がなくなつてしまふ。
よくぞ、しつこく抗議した！
少しは岡田監督を見直してしまつた。


甲子園　阪神Xオリックス　3回戦（阪神 1勝 2敗 0分）

【勝利投手】　藤川 2勝1敗15S
【敗戦投手】　加藤大 2勝3敗6S 【セーブ投手】
【本塁打】

【継投】
オリックス： 平野佳 → 加藤大 → 高木
阪神： 上園 → 橋本健 → 久保田 → 藤川



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＜けふのリンくん＞
４打數１安打、１得點。（連續安打１０試合繼續中）

＜リンくん今季通算成績＞
打率.346、８ＨＲ、２４打點、２１得點、１３四球。





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