阪神５Ｘ－４讀賣 （甲子園）

しんどいゲームだつた。
お互ひに點を取つては取られるシーソー・ゲーム。
決勝點は讀賣のバッテリーエラー。
勝利の女神は、タイガースに微笑んだ。

先發投手は、阪神が能見、讀賣は久保。
お互ひに立上がりが不安定で、初囘に１點づつ取られて１－１。
能見は２囘にも１アウト滿壘のピンチを招いたが、ショート併殺でなんとかしのいだ。
しかし、２イニングで被安打５、四球１、失點１。
さすがに、ベンチとしてはけふの能見の出來ではこの重要なゲームを作れないと考へたのだらう。
３囘には江草を投入した。

この江草が３、４、５囘と３イニングを抑へて、ゲームを作つてくれた。
被安打２で無失點。
この間、４囘には金本の３０號ソロで２－１とリード。
６囘は渡邊亮。
被安打２ながらも無失點。
１點のリードを守つた、江草と渡邊亮に大きな拍手を！

７囘、ウィリアムズが登板。
ところが、谷と李にヒットを打たれ、１アウトから二岡にタイムリー。
ジェフが久しぶりに自責點１。
２－２の同點に追付かれてしまつた。

７囘裏。
先頭の關本が四球を選んで出壘し、藤本が送りバントを決めて、１アウト２壘。
鳥谷凡退で２アウトとなつたが、赤星の内野安打で３壘１壘。
シーツは西村を相手に粘りに粘り、１１球目を執念のタイムリー！
３－２とリードした。
金本が四球の後、葛城がレフトへのタイムリーで４－２。
これで、けふは勝つた。
きつと阪神ファンの殆どがさう思つたことだらう。

８囘、久保田が８３試合目の登板。
２アウトを簡單に取つた後、高橋由伸が３壘内野安打。
續く谷を投手ゴロに打ちとり、チェンジ。
の筈だつたのだが、なんと１壘に惡送球！
２アウト３壘２壘の大ピンチを招いてしまつた。
そして小笠原がどん詰りのセンター前ポテンヒット。
これで２者生還して、４－４の同點。
「野球は２アウトから」といふ言葉を繪に描いたやうなイニングだつた。

８囘裏。
先頭の野口が、この囘からマウンドに上がつた門倉から２ベース。
野口は本當によくやつてくれる。
けふのヒーローはこの野口だらう。
關本が送りバントで１アウト３壘。
ここで代打・檜山が打席に入つた。
カウント１－１からの３球目、内角低めに投げたフォークがワンバウンドし、それを阿部が後逸、３壘から野口が生還して、これが決勝點となつた。

９囘表は當然、球兒が登板。
阿部にヒットを許したものの、矢野を見逃し三振。
最後の打者はけふ猛打賞のホリンズ。
阪神戰によく打つ嫌なヤツだ。
しかし、カウント２－２からの７球目、内角高めへのストレートで見事に空振り三振を取つて、ゲームセット！

ところで、カウント２－１になつて始まつた「あと１球コール」。
ただでさへ、大事な試合の最後の１アウトを取るために重壓がかかつてゐる投手に對して、ファンがさらにプレッシャーをかけてどうするのだと云ひたい。
もう、やめやう、こんなこと。
まだ「ウォー～、三振！」のはうが良いと思ふ。

さて、これでＧ３連戰は阪神の２勝となつた。
殘り試合數の少ない讀賣にとつては、けふの１敗はさぞかし痛いことだらう。
明日も勝つて３タテすれば、もはや讀賣には引導を渡したも同然だらう。
私がナマ觀戰するといふこともあるし、なんとか明日も勝つて欲しい。
頑張れ、タイガース！


甲子園　阪神X巨人　23回戦（阪神 14勝 8敗 1分）

【勝利投手】　久保田 9勝3敗
【敗戦投手】　門倉 1勝5敗
【セーブ投手】　藤川 5勝3敗43S
【本塁打】
阪神： 金本 30号ソロ（4回 久保）
【継投】
巨人： 久保 → 高橋尚 → 西村 → 山口 → 門倉
阪神： 能見 → 江草 → 渡辺 → ウィリアムス → 久保田 → 藤川


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＜２００７年ナマ觀戰・試合結果＞

８勝５敗

○　 3/31 開幕第2戰：阪神３－２廣島_（京セラＤ）

×　 4/21 阪神２－５讀賣 （甲子園）

×　 5/5 阪神０－２廣島 （甲子園）

○　 5/19 阪神６－０廣島 （甲子園）

×　 6/9 阪神１－４オリックス （甲子園）

×　 7/16 阪神２－４讀賣 （甲子園）

○　 7/18 阪神５－３讀賣 （甲子園）

○　 7/29 阪神９－４横濱 （甲子園）

○　 8/2 阪神６－５ヤクルト （甲子園）

○　 8/17 阪神３－１廣島 （京セラＤ）

○　 9/1 阪神５－２ヤクルト （甲子園）

×　 9/14 阪神５－７中日 （甲子園）

○　 9/17 阪神４－１讀賣 （甲子園）