関 裕二 / 青春出版社(2000/11)
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卑弥呼を求めて


お薦め度:☆☆☆☆
九州の日田から出土されたと傳へられる一枚の鐵鏡。
「金銀錯嵌珠龍文鐵鏡」。
この鐵鏡は、金・銀・石英・瑪瑙で象嵌された鏡で、後漢王朝のものである可能性が強い。
そのやうな至寶が日田から出土したとすると、日田にはなにか重大な祕密が隱されてゐる可能性がある。
邪馬臺國はどこにあつたのか。
邪馬臺國とヤマト王朝との關係は?
卑彌呼と壹與との關係は?
邪馬臺國はどうなつたのか?
本書は、「金銀錯嵌珠龍文鐵鏡」を考察することからスタートし、かういつた古代史の謎を解き明かしてゆく。
古代史における日田の重要性はよくわかつた。
しかしながら、そこから展開される推理は論理が錯綜してゐて、理解しづらいものがある。
状況證據はいくつも擧げられてゐるのだが、それらから導き出せる結論はいくつもあるやうな氣がする。
ただし、讀んでゐて面白いし、知的興奮を感じる部分も多い。
2005年6月15日讀了
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