『相棒』 Season 8：第２話「さよなら、バードランド」

第２話：「さよなら、バードランド」


＜ストーリー＞

大学時代のジャズ仲間との同窓会旅行のため宿泊予定だった青柳（大浦龍宇一）が旅館に着くと殺人事件と遭遇。
被害者は某商社専務・広田。
音楽関連への出資を打ち切り、青柳が発行していたジャズ専門誌も廃刊に追い込もうとしていた男だ。
殺害動機がある青柳は容疑者として浮上するが、犯行があったころ青柳は別の場所にいるところを右京（水谷豊）と尊（及川光博）に目撃されていた。
青柳のアリバイは完璧だが、先に旅館にいたジャズ仲間の黒木（神尾佑）、宇野（増沢望）、渡辺（吉見一豊）の誰かが手を下していたら…。
学生時代の４人の仲間の微妙な関係を暴いていく右京と尊。
その果てに現れた真実とは？

ゲスト：大浦龍宇一、神尾佑、増沢望、吉見一豊

脚本：太田愛
監督：和泉聖治　

（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）



交換殺人とみせかけて、自分の殺したい男を相手に殺させ、自分は相手の殺したいターゲットを殺さない。
のみならず、その相手をも殺す。
しかも、それは大學時代に一緒にジャズをやつてゐた友人。
そんな相手を殺すには殺すだけの理由があるのだつた。
最後に流れる「You are my everything」が哀しい。


重たいテーマを扱つてゐたが、右京さんと尊くんの掛合ひが輕妙だつた。
尊くんは、バリバリのキャリアなのだが（もちろん右京さんも）、言動が輕い。
それになぜか右京さんが尊くん相手には、妙に皮肉なことを云ふ。

二人が道に迷つた時の會話。
尊：「證據品を返しにいくのまで特命係の仕事とは、驚きました」
右京：「私には、證據品を返しに行くのに道に迷ふはうが驚きです」
尊：「私のせいだと？」
右京：「きみは、お地藏さんのところで、左が近道だと云ひましたよね？」

これ以外にも、２人の皮肉の應酬のやうな會話がいくつもあつた。
これがこの２人のスタイルなのだらう。
もしかすると、これからもかういふやりとりが續くのかもしれない。