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著者名 恩田陸 発行年(西暦) 2004
出版社 角川文庫 値段 500-600円
お薦め度 :☆☆☆☆☆
これは凄い!
恩田陸としては異色の作品だと思ふ。
恩田陸と云へば、ファンタジーのイメージがある。
しかし、この作品は破天荒なユーモア活劇(ドタバタコメディ?)なのである。
登場人物は27人と1匹。
描かれてゐるのは、わづかに1日の出來事。
ただし、樣々な出來事が描かれてゐる。
1億圓の契約書は間に合ふのか。
子役の女の子はオーディションを通るのか。
別れ話の行方は如何に。
推理研究會の次期幹事長は誰になるのか。
俳句仲間と待ち合せをしてゐる老人は仲間と出會へるのか。
え、俳句仲間は警察のOB?
過激派くづれの仕掛ける爆彈はどうなる!
こんな出來事が、ドミノ崩しのやうに、眞夏の東京驛構内に收斂して行く。
なんとも面白い。
サスペンスにあふれた作品だ。
それぞれの登場人物が生き生きと描かれてゐるので、
讀んでゐて時間の經つのを忘れさせてくれる。
族あがりのOLや柔道の心得のあるOLの、なんと魅力的なことか!
恩田陸の新たな一面を見たやうな氣がした。
もやもやした氣分の時には、この本を讀んですつきり爽快、間違ひなし!
2004年3月19日讀了
恩田さんの作品では「夜のピクニック」の次に好きな作品です。
とにかく楽しかったです~
コメントありがたうございます。
私も駒吉さんと同じで、「ドミノ」は2番目に好きです。
ほんたうに樂しい物語でしたね~
ちなみに私にとつての1番目は「ネバーランド」です。
高校生達が生き生きとしてゐてとても魅力的でした!
恩田陸を読むのはこの作品で2作目だったのですが、
これは異色なんですか?
他にも色々読んでみようと思います。