わいは古いものがすき
センスがおっさんやと言われようが
何がええか分からんと言われようが
古いもんが好きなんです
古い言うても昭和後期から平成一桁くらいのものが良いですよね
もちろん大正、明治のものもすきやけど、残ってないし手に入らないものが殆どで骨董品の話になってしまうわけです
ダイヤル式のテレビとかVHSとかオートチューニングのないラジオとかカセットテープとかの発展途上の技術と文化が好きです
わいはカメラが好きですが20年以上前のものを色々集めてます
古いものですと半世紀前のものも幾つかあります
何がすごいって
そんな昔の物が使えることがすごい
消えない技術が凄い
消さない伝統が凄い
まだ使える状態に保ってくれた使用者が凄い
これからも使える状態にする努力をしなきゃいけないのです
43年前のレンズを先日購入しました
このレンズは何人の人の手を渡り
何枚のフィルム写真と何枚のデジタル写真を撮ってきて
何人の人々を写して来たのかと考えます
男か女か笑顔か泣き顔かは想像しだいですが
今、手元にレンズが存在するということは確実にそういった歴史があったのです
もちろん状態が良い物を使いたいのですが、ボロボロになってしまった捨値のレンズにも歴史があるんですから凄いですよね
使用していた人がこの世にはいないこともあるでしょうし
お金のために泣く泣く質屋に入れた人もいるでしょう
傷ついたレンズもお孫さんが落としてしまったのかもしれません
このレンズが見てきた光景を見ることが出来ればどれだけ楽しいことかと思うことが多くあります
古いものは人に愛されて、人間味を持ち合わせる物と思っています
まったく付喪神とはよく言ったものです。