家電量販店が乱立する中
潰れて行く街の電気屋さん
照明やら冷蔵庫やら
掃除機、テレビまで
家の中の電化製品は街の電気屋さんに
お任せって時代は終わりつつある
そう行った店は
やはり年配の方が経営されてることが多い
ドライブしてるとよく目に付く
というか、気になる
僕の通勤途上にも一件あったのだが
昨年店を閉じたようだ
ある日店主が元は店だった入口戸のガラスを拭いていた
何をしているんだろう
仕事終わりにも前を通ってみた
マルチ商法とかでよくやってる
ご老人を集めて石鹸だかなんだかの実演会をやってた
あー、生きるのは酷だなと思った
実家のそばの街の電気屋さんもいつのまにかアンティークがならんでいるし
電気屋ではないが商店街を歩けば、廃れゆく店舗がやたらと目に付く
言い方を気にしなければ
弱肉強食、自然淘汰、盛者必衰
頑張れよとは思うものの
そういった
儚いものが消えゆくものに哀愁や遣る瀬無さを感じて
僕は結構好きだ
反感を買うかとは思うけれど
情緒を感じるのもまた日本人なのかとも思う
奢れる人もひさしからず、ただ春の夜の夢のごとし
ってことなのかも
兎にも角にも、あの方々に幸せに生活できるだけの収入と蓄えがあれば良いとおもう
一方で現在の僕の安定が崩れた時に
いったい僕は何の技能や生きるすべを持っているのだろうと考えて
何も無いなと震える