snclimbエス・クライムのブログはじめました!

初めまして、趣味の登山と釣りと囲碁と映画鑑賞と図書館巡りをアップしていきます。
月1回climb シネマ 開催

日本酒ができるまで 造工程

2014-06-12 05:03:00 | 科学

 

日本酒は、米を発酵させて造られる醸造酒」。さまざまな工程を経て誕生します。

発酵とは、酵母が糖分を食べてアルコールを出すことですが、

米には糖分がないため、まず米を麹(こうじ)菌の酵素により糖分に変え

そこに酵母を加えて発酵させるという、巧妙・複雑な仕組みにより造られます。


灘菊酒造 見学

日本酒ができるまで

「日本酒は、米を発酵させて造られる醸造酒」。さまざまな工程を経て誕生します。

発酵とは、酵母が糖分を食べてアルコールを出すことですが、

米には糖分がないため、まず米を麹(こうじ)菌の酵素により糖分に変え、

そこに酵母を加えて発酵させるという、巧妙・複雑な仕組みにより造られます。

製造工程
日本酒のつくり方

1.精米

美味しいお酒を造るのに邪魔となるタンパク質や脂質、ミネラル等
を取り除く作業。

2.洗米、浸漬(しんせき)

精米したての米は、摩擦によって水分が奪われて壊れやすくなっているので、一ヶ月ほど休ませて落ち着かせた後、米についている糠(ぬか)を水で洗い落とす。(洗米)
その後、水に浸して必要な水分を吸収させる。(浸漬) 水分の吸収ぐあいが酒質に大きく影響するので、ストップウォッチ等を使いきめ細かい作業を行う。

3.蒸米

浸漬で水分を吸収した米を蒸す作業。
蒸しあがった米は、人の手でほぐされながら人肌程度に冷ます。この蒸し米は、麹造り用の「麹米」、酒母(もと、とも言う)用の「もと米」、醪造り用の「掛米」に分けられる。

4.麹(こうじ)

蒸し米に種麹(麹菌の胞子)を植え、麹を造る。
麹にはお米のでんぷんをブドウ糖に変える働きがあり、非常に重要な作業。この麹造りでできた麹の良し悪しが、お酒の良し悪しにつながってくる。

5.酒母

「酒母」は「もと」とも言われる。
酒母には麹の酵素によってできた糖をアルコールに変える働きがあり、麹に蒸し米と水と酵母を加え、それに乳酸を加えて造られる。

6.醪(もろみ)

できあがった酒母に麹、蒸し米、水を三回に分けて加え醪を造る。この三回に分ける方法を「三段仕込み」と言う。
この三段仕込みは一回目を「初添」、二回目を「中添」、三回目を「留添」といい、乳酸や酵母濃度の低下を防いで酵母の増殖を促しつつ、雑菌による汚染を防ぐ方法。

7.搾り・濾過

醗酵の終わった醪を搾って、お酒と酒粕に分離させる。
※この時、搾り器を使わずに酒袋をつるして自然に滴るお酒を集める方法を「袋吊り」と言う。
できたての新酒はまだ澱(おり)が残っているので少し濁っているため、低温で暗い場所に休ませて澱(おり)を沈殿させたり、ろ過機でこして透明にする。

8.火入れ(一回目)

できたお酒を加熱殺菌してお酒の腐敗や変質を防ぐ。
※火入れを一回もしないのが「生酒」、一回目の火入れだけ行うのを「生詰め酒」、二回目の火入れだけ行うのを「生貯蔵酒」と言う。

9.貯蔵・熟成

火入れしたお酒を貯蔵タンクで貯蔵し、熟成させる。

10.火入れ(二回目)

腐敗や変質を防ぐために、瓶詰め前にもう一度加熱殺菌する。

11.瓶詰め

瓶に詰め、出荷。

科学 索引 2


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡山居酒屋ちょっ蔵 2014.06... | トップ | 泉山(1209m) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

科学」カテゴリの最新記事