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旅行記、世相独言

行ってきました、ブラタモリで玄武洞と竹野海岸

2022年10月20日 22時19分17秒 | 異文化体験_日本
行ってきました、ブラタモリで玄武洞と竹野海岸
 
2022.09.15-16

(写真はクリックすることで拡大します)

 城崎温泉に行くたびに円山川の対岸の玄武洞を遠目に見ているのだが、立ち寄ったのは数十年ぶり。さらに城崎温泉街を抜けて海まで少し足を延ばすと竹野海岸に至る。宿は休暇村竹野海岸。ブラタモリ風に紹介しよう。

            
 豊岡 玄武洞 城崎温泉 竹野海岸の位置関係        玄武洞の名の由来と玄武洞公園

《天然記念物・玄武洞》
玄武洞は、約160万年前の火山活動で、流出マグマが冷えて固まる際に収縮して、溶岩の表面から中心部に向かって規則正しい割れ目を創り出し、柱状節理を形成して誕生したとされている。この玄武岩の大露頭は、地磁気逆転の発見にもつながった場所でもある。

江戸時代:この洞周辺の岩石は灘石と呼ばれ、採石場として利用されたようだ。
1807年:儒学者柴野栗山は、この洞の岩石が作り出す節理や断面模様から、中国の妖獣「玄武」を連想し、玄武洞と命名した。
1884年:小藤文次郎がこの岩石を玄武岩と命名した。
1925年:以前は洞内に入ることが出来たようだが、この年に発生した北但大地震で大きく崩落し、崩れた玄武岩は城崎温泉街を流れる川の護岸等に利用されている。
1926年:京都大学松山基範が、世界に先駆け「地磁気の逆転」を発見
(玄武岩に含まれる鉄分は、溶岩が冷却固化する際、地球の磁石の方向に磁化されるが、玄武洞の岩石が逆向きに磁化されていることを発見、その後多くの火成岩の磁気調査を行い、1929年地磁気逆転の可能性を示す論文を世界に発表)
1931年:玄武洞・青龍洞が国の天然記念物に指定される

      
    天然記念物「玄武洞」             天然記念物「青龍洞」

   
    横向き節理の「白虎洞」と拡大写真

玄武洞公園の中心にあるのが、天然記念物「玄武洞」。人工的に作られた洞穴と掘り残された柱との対比が圧巻の景色を醸し出している。
天然記念物「青龍洞」は、柱状節理の美しさを堪能できる見ごたえのある洞である。
「白虎洞」では、水平方向に延びた細い柱状節理の断面を見ることが出来る。一般的に柱状節理はゆっくり冷えたところほど太くなるので、この付近は溶岩が早く冷え、溶岩の外縁部に近いことが分かる。

  
    「北朱雀洞」       玄武洞の成り立ちが分かる「南朱雀洞」と拡大写真 

「南朱雀洞」「北朱雀洞」は、比較的小さな洞であるが、南朱雀洞では節理形成に至らないごつごつした溶岩流の先端部分と、その先に節理の見られる部分を見ることが出来る。

《休暇村・竹野海岸と猫崎半島》
今日のお宿は、休暇村・竹野海岸。海の幸と温泉を堪能した翌朝、宿舎の周りの遊歩道を散歩する。海水浴の季節は終わっているが、大浦浜にはカヌー教室の親子カヌーが豆粒の大きさできれいな水面をゆっくりと移動している。沖合の3つのこぶが特徴の「猫崎半島」は、兵庫県の最北端で但馬海岸の原風景を形成する樹種スダジイ、タブノキの原生林があり、ブラタモリ風に解説すると半島左二つのこぶは固い流紋岩、右の低いこぶは柔らかい砂岩・礫岩で構成され、3つのこぶを形成しているとのこと。

     
宿舎の部屋から見た光景(沖合の3つの丸いこぶが猫崎半島)   秋の旬彩会席(前菜)

     
    宿舎周辺の遊歩道          大浦浜方面(透き通った海面でカヌー遊び)

      
エメラルドグリーンの海が広がる第2展望台からの眺望    兵庫県最北の猫崎半島

コメント
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