最高裁判所裁判官国民審査
皆さーん、おはようございまーす^^
朝から『おはよう!』と言って、blogを書けるのが一番嬉しいですね^^
やはり私は『朝人間』のようです。『早起きは三文の徳』とも言いますから..
今日はお題は『
最高裁判所裁判官国民審査』です。はっと、題名を聞いただけで
逃げ出さないでね>< 見るからに面倒臭そうなお話ですが..^^
本題に入る前に『最高裁判所裁判官国民審査』とは、何なのか?簡単におさらい
しておきましょう.. フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には、
次のように書かれています。
(引用始まり)
最高裁判所裁判官国民審査(さいこうさいばんしょさいばんかんこくみんしんさ)と
は、日本における最高裁判所裁判官を罷免するかどうかを国民が審査する制度のこ
とである。
日本国憲法第79条第2項及び第3項と最高裁判所裁判官国民審査法に基づいてい
る制度である。最高裁の裁判官は、任命後初の衆議院議員総選挙の投票日に国民審
査を受け、その後は審査から10年を経過した後に行われる総選挙時に再審査を受
ける。
...
国民審査の投票用紙にはそのときに国民審査の対象となる裁判官の氏名が記されて
おり、投票者は罷免すべきだと思った裁判官の氏名の上に×印を書き入れる。投票
者の過半数が×印をつけ罷免を可とした裁判官が罷免される。 ×印以外の記号を
投票用紙に書いた場合は無効となる。
衆議院議員選挙の投票の際に国民審査のみを棄権することは可能で棄権する場合は
投票用紙を受け取らないか受け取った場合は返却することが出来ると投票所内に
掲示してある。
(引用終り)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には、問題点も書かれていました。
(引用始まり)
最高裁判所裁判官の運命がかかっている国民投票であるにもかかわらず、衆議院議
員総選挙の陰に隠れて制度自体があまり浸透していない。
国民審査制度について、最高裁判所自身は1952年(昭和27年)2月20日の判例にて、
解職の制度との判断を示している。だが、これまでに国民審査によって罷免された
裁判官はいない。 投票用紙に×印を書き入れなかった裁判官に対しては自動的に
信任と見なされるため、国民審査の結果は常に信任票が多くなる傾向にある。
期日前投票制度では衆院選は公示日の翌日から可能であるのに対して、国民審査は
投票日の7日前からになっている。
任命直後に総選挙があると、最高裁判所裁判官としての実績がほとんどないため、
判断材料の限られる状況で審査を受けることになってしまう。また、逆に任命され
てから総選挙の投票日前までに退官した場合は実績の有無にかかわらず国民審査を
受けない。
衆議院議員総選挙と同時に執行されることが、憲法79条2項に定められている。
その結果、衆院選の陰に隠れて制度自体があまり浸透せず、存在自体が衆院選の
おまけのようになってしまっている。』
(Wikipediaより)
何となく^^『最高裁判所裁判官国民審査』の制度は、お分かり頂いただろうか??
制度はあっても、国民に知らせる努力を(わざと?)していないような不親切な制度
であることは確かだろう.. 多くの国民は『信任(しんにん)』しているとは知らず
に白票(無印)を投じているか、全部に×を付けて『不信任』にしている人が多いと
思う..^^ 最大の問題は国民の審査を受ける裁判官が、審議に携わった事件と判決
(&理由)を積極的に広報しないことだろう.. いや..もう一歩突っ込んで言えば、
知らせたくないのではないかとさえ思えてくる。『最高裁判所裁判官国民審査』は
形骸化していていいのだと最高裁判所(政府も)も思っているのではないだろうか?
最高裁の判決は、そのまま法律のような効力を持つ.. 私達にとって非常に重要な
問題です。いつも言われることだが、最高裁で出される判決は政府寄り(権力寄り)
の判決が意外と多いように私は思う。(みんなの気持ちの中にも最高裁判決に対す
る漠然とした不満がある人は多いと思います。) その為にも【オマケ】と化して
しまった『最高裁判所裁判官国民審査』を正しいものにしなくてはならないと思う
のです。(面倒だとは思いますが)関心を持って眺めてもらえないだろうか??
(引用始まり)
裁判所の頂点に立つ最高裁判所の裁判官人事(定員15人)は、内閣が独占し
(任命。長官だけは政府が指名して天皇が任命する)、この最高裁が全国の下級
裁判所裁判官に対する人事権を握る仕組みになっています。
最高裁裁判官の人事が時の政府に独占されるのでは、政府や行政、政治に影響力
を持つ政治勢力に事実上迎合し、あるいは、国民の常識から大きくかけ離れた判決
を下すような最高裁にならざるを得ません。
(引用終り)
(ソース先:http://www.jdla.jp/kokuminshinsa/2009shinsa.html より)
最高裁裁判官に成り立ての人だと参考に出来る(最高裁での)判例は少ないが、多く
の(判断の為の)資料を提供したいと思います。資料を見て信任・不信任を判断する
のは【あなた】です^^
今回『最高裁判所裁判官国民審査』で審査されるのは、9人です。前回衆院選後に
任命されたのは..(第21回最高裁裁判官国民審査対象裁判官の横顔より引用)
http://www.jdla.jp/kokuminshinsa/2009shinsa.html
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櫻井 龍子(さくらい りゅうこ):厚労省官僚
1969年 九州大学卒。70年労働省入局。労働省労政局勤労者福祉部長、労働省女性
局長等歴任。 最高裁では、小法廷で、中国残留婦人の国賠訴訟において上告棄却
(原告の請求を棄却)する多数意見に賛成。警察庁が新潟県警本部長に送付した通達
文書に記載された情報の一部について、その公開は犯罪の捜査等に支障を及ぼす
おそれがあるとして、公開すべしとした原判決を破棄して不公開を認める。
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/sakurai.html
竹内 行夫(たけうち ゆきお):外務省官僚
1966年 京都大学卒。67年外務省入省。90年代日米防衛協力ガイドライン見直し時
に条約局長。インドネシア大使などを経て、02年から05年まで外務事務次官。事務
次官在任中に小泉政権下でアメリカのイラク戦争を支持、03年に航空自衛隊、04年
に陸上自衛隊のイラク派兵を進めた。最高裁では、小法廷で、福島県青少年健全育成条例が、有害図書の「自動販売機」
への収納を禁止し、その違反に対し刑罰を科することが憲法21条、22条1項、
31条に違反するのではないかと争われた事件につき、合憲判決。
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/takeuchi.html
注:『最高裁判官をあなたがチェック!!国民審査で竹内行夫にバッテンを!!』
http://liveinpeace.jp/kokuminshinsa.html
涌井 紀夫(わくい のりお):裁判官出身者(司法官僚)
67才 第1小法廷 裁判官出身 2006年10月16日任命 2012年2月10日定年
1964年 京都大学卒。66年判事補。 大法廷で、2005年9月の衆議院総選挙の小選挙
区の一票の格差(2.17倍)および政党と無所属候補者の選挙運動の差異が問題とさ
れた事件につき、1票の格差も選挙運動の差もどちらも合憲とする多数意見に賛成。
国籍法違憲事件につき、違憲とする多数意見に賛成。小法廷で、日本軍による中国
人連行・監禁・強姦致傷に対する戦後賠償請求事件につき、上告棄却(原告敗訴)。
住基ネットを違憲と判断し住民票コードの削除を命じた大阪高裁判決を破棄して
住民ら逆転敗訴判決。NHKの従軍慰安婦報道の改編に対する損害賠償請求事件につき、
原審判決を破棄して原告ら逆転敗訴。中国残留婦人の国賠訴訟において上告棄却・
上告不受理(原告の請求を棄却)の多数意見に賛成。警察官が自宅に持ち帰っていた
取調の際のメモにつき、弁護人が証拠開示を求めた事件について、証拠開示命令を
正当とする多数意見に賛成。警察庁が新潟県警本部長に送付した通達文書に記載され
た情報の一部について、その公開は犯罪の捜査等に支障を及ぼすおそれがあるとして、
公開すべしとした原判決を破棄して不公開を認める。等
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/wakui.html
田原 睦夫(たはら むつお):弁護士出身者
66才 第3小法廷 弁護士出身 2006年11月1日任命 2013年4月22日定年
1967年 京都大学卒。69年弁護士登録(大阪弁護士会)。大法廷で、2005年9月の衆
議院総選挙の小選挙区の一票の格差(2.17倍)および政党と無所属候補者の選挙
運動の差異が問題とされた事件につき、一票の格差については合憲とする多数意見
に賛成、選挙運動の差異については違憲とする少数意見。国籍法違憲事件につき
違憲とする多数意見に賛成。小法廷で、「君が代」伴奏強制事件につき、伴奏を命
ずる職務命令とその違反を理由とする懲戒処分を合憲とする多数意見に賛成。広島
市暴走族追放条例事件について、同条例は違憲とする少数意見。満員電車内の痴漢
事件について1・2審の有罪判決を支持する少数意見に賛成。等
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/tahara.html
金築 誠志(かねつき せいし):裁判官出身者(司法官僚)
1967年 東京大学卒。69年判事補。最高裁人事局長、東京地裁所長、司法研修所長、
大阪高裁長官などを歴任。最高裁では、小法廷で、警察庁が新潟県警本部長に送付
した通達文書に記載された情報の一部について、その公開は犯罪の捜査等に支障を
及ぼすおそれがあるとして、公開すべしとした原判決を破棄して不公開を認める。
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/kanetsuki.html
那須 弘平(なす こうへい):弁護士出身者
67才 第3小法廷 弁護士出身 2006年5月25日任命 2012年2月10日定年
1964年 東京大学卒。69年弁護士登録(第二東京弁護士会)。大法廷で2004年7月
の参院選における一票の格差(5.13倍)を合憲とする多数意見に賛成。2005年9月
の衆議院総選挙の小選挙区の一票の格差(2.17倍)および、政党と無所属候補者
の選挙運動の差異が問題とされた事件について、1票の格差も選挙運動の差もどち
らも合憲とする多数意見に賛成。国籍法違憲事件につき、違憲とする多数意見に
賛成。小法廷で、「君が代」伴奏強制事件につき、伴奏を命ずる職務命令とその
違反を理由とする懲戒処分を合憲とする多数意見に賛成。広島市暴走族追放条例
事件について合憲とする多数意見に賛成。満員電車内の痴漢事件について1・2審
の有罪判決を破棄して無罪とする多数意見に賛成。等
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/nasu.html
竹崎 博允(たけさき ひろのぶ):裁判官出身者(司法官僚)
1967年 東京大学卒。69年判事補。東京高等裁判所事務局長、最高裁判所事務総長、
名古屋高等裁判所長官、東京高等裁判所長官などを歴任。 09年5月に実施が予定さ
れている裁判員制度の導入に向けて、積極的役割を果たしてきた。最高裁判所判事
に任命されると同時に最高裁判所長官に異例の就任。
最高裁では、小法廷で、福島県青少年健全育成条例が、有害図書の「自動販売機」
への収納を禁止し、その違反に対し刑罰を科することが憲法21条、22条1項、
31条に違反するのではないかと争われた事件につき、合憲判決。
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/takesaki.html
近藤 崇晴(こんどう たかはる):裁判官出身者(司法官僚)
65才 第3小法廷 裁判官出身 2007年5月23日任命 2014年3月23日定年
1967年 東京大学卒。69年判事補。下級審判事時代の主要判断としては、交通事故
で亡くなった11歳の少女の損害賠償事件において、逸失利益の算定方法について
性別だけで将来の収入を予測するのは合理的な理由のない差別として、高校卒業か
義務教育終了までは男女同一にすべきとの控訴審判決(東京高等裁判所)。等。
最高裁では、大法廷で、国籍法違憲事件につき国籍法は違憲とする多数意見に賛成。
小法廷で、広島市暴走族追放条例事件について同条例を合憲とする多数意見に賛成。
満員電車内の痴漢事件について1・2審の有罪判決を破棄して無罪とする多数意見
に賛成。等
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/kondou.html
宮川 光治(みやかわ こうじ):弁護士出身者
67才 第1小法廷 弁護士出身 2008年9月3日任命 2012年2月27日定年
1966年 名古屋大学大学院修士課程修了。68年弁護士登録(東京弁護士会)。
司法改革において、弁護士会内で積極的役割を果たした。最高裁では、小法廷で、
中国残留婦人の国賠訴訟において、上告棄却(原告の請求を棄却)の多数意見に
対し、「国賠法上の違法の有無につき議論の余地がある」と上告受理の少数意見。警察官が自宅に持ち帰っていた取調の際のメモにつき、弁護人が証拠開示を求め
た事件について、証拠開示命令を正当とする多数意見に賛成。警察庁が新潟県警
本部長に送付した通達文書に記載された情報の一部について、その公開は犯罪の
捜査等に支障を及ぼすおそれがあるとして、公開すべしとした原判決を破棄。
最高裁HPの紹介:http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/miyakawa.html
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あ~疲れた>< 結構、資料を集めるだけで大変ですね。読むのはもっと大変で
しょう。ご苦労様です。興味深いところは青文字にしました。是非、読んで欲し
いです。
今回の最高裁判所裁判官国民審査で審査される9人の裁判官を任命したのは、
小泉内閣~麻生内閣です。最高裁の判決までが時の権力に迎合されることがない
ように『最高裁判所裁判官国民審査』で厳しく審査して下さい。お願いします。
もしかしたら、字数制限に引っかかるかも知れませんね>< その時は分割更新
しますので宜しくお願いします^^
今日も元気で ファイト!!