カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

江津湖の夏

2017-08-16 09:40:33 | 日常あれこれ
 同人誌の編集作業に出かけた折り、駐車場が競合するので近くの江津湖公園の駐車場に駐めて歩く事にした。

 江津湖はほぼ阿蘇の伏流水で出来上がっているようなものなので、とにかく付近は湧き水は豊富な土地である。

 その地下水を水源にして100万人ほどの都市圏の上水道をまかなっている。

 町の名前は昔から水源町といっていた。

 大きな水のタンクが幾つか立っているが見えるが、その付近に目的地が有るので、のんびりタンクを目指して歩く。

 

 先の地震でしばらく近くの水前寺公園の池の水も枯れそうになったが、暫くして元の姿に戻った。

 貸ボート以外には遊具は殆ど無いが周辺は整備されていて、所々に湧水を流した広い芝生の公園も有る。

 

 付近には民家も多く、自分の家の直ぐ前には広々とした湖があって、植物や野鳥が入れ替わりながら季節の移ろいを知らせてくれるという佇まいなのである。

 もし宝くじにでも当たったら、この辺の一角に住んでみたいと思いながら目的地まで湖畔の小道を歩いていると元気な掛け声が聞こえてきた。

 

 向こう岸の近くにあるボートコースで、何処かの大学か高校のボート部が練習をしているのが見えた。

 近くには幾つか学校のボート部のハウスがあって、時々元気な声が湖面に谺している。

 俳人の中村汀女もこの辺りに住んで句を詠んでいるし、漱石の句にも江津湖の畔の芭蕉園を詠んだものがある。

 ノンビリした風情の中にもハッキリとした日本の四季が目の前に展開するとなれば一句も浮かぼうというものだ。

 などと思いながら歩いていたら、目的地に着いてしまった。

 少し汗ばんでいるのに気づいた。

 「挨拶にただ手を添える夏帽子」

 
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コメント
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