我が家では昔から咄嗟の思いつきで、出かけることが多かった。
例えば帯広に住んでいた頃には、土曜の午後に突然「襟裳岬」に行ってみようなどと言い出して往復260キロの舗装もされていなかった道を車で出かけてみたりしたものだった。
最初の時は、岬にある島倉千代子の「襟裳岬」・・・♪風はひゅ~ひゅ~波はざんぶりこ・・の歌碑を眺めて帰った。
二度目の時は、吉田拓郎の「襟裳岬」・・・♪北の町ではもう、悲しみを暖炉で・・・と歌って帰った。
例えばなどと、話の本筋を忘れそうになるほど思い出は全国各地に沢山あるが、取り敢えず話を元の「出かける」に戻す。
病院の定期検査で、更に様子見ということになって「転移・再発」などという数値をも考えていた身としては、ちょっと気分が晴れた気分だったので、相方の「天草までミカンを買いに行こうか」という話にすぐ乗ってしまった。
帰りに世界遺産に登録されたばかりの「三角西港」に立ち寄った。
天気があまり良くなくて、しかも少し寒かったので観光客もまばらだったが、かえって落ち着いた雰囲気だった。
世界遺産登録の前は度々訪れていたお気に入りの場所で、洋風の建物の中にある喫茶店の2階のテラスでよくコーヒーを飲んだ。
登録後どっと観光客が訪れるようになって暫く遠慮していたのだが・・・。
明治時代からある古い岸壁で不思議な行動をとっているグループが目についた。
寒いと思いながら車から降りたのに、肌をかなり露出した白い服装の女性が座っている。
横ではスーツ姿の男性が釣り竿を持っているし、よくよく見ると一人は寝っ転がって写真を写している様子。
やっと合点がいった。
結婚写真を写している現場だということに・・・。
一生ものの写真になるわけで、まして多分披露宴などで紹介もされることになるのだろう。
静止画に動画、何度もなんども念を入れて撮影しているらしく、私達が帰ろうとする頃もまだ撮影は続いていた。
花嫁の根性に敬服するとともに、風邪など引かねばよいがといらぬ心配をしてしまった。
突発的なお出かけは突発的な出来事や風景に出会うことが多い。
「思い出と命が落ちる砂時計」
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例えば帯広に住んでいた頃には、土曜の午後に突然「襟裳岬」に行ってみようなどと言い出して往復260キロの舗装もされていなかった道を車で出かけてみたりしたものだった。
最初の時は、岬にある島倉千代子の「襟裳岬」・・・♪風はひゅ~ひゅ~波はざんぶりこ・・の歌碑を眺めて帰った。
二度目の時は、吉田拓郎の「襟裳岬」・・・♪北の町ではもう、悲しみを暖炉で・・・と歌って帰った。
例えばなどと、話の本筋を忘れそうになるほど思い出は全国各地に沢山あるが、取り敢えず話を元の「出かける」に戻す。
病院の定期検査で、更に様子見ということになって「転移・再発」などという数値をも考えていた身としては、ちょっと気分が晴れた気分だったので、相方の「天草までミカンを買いに行こうか」という話にすぐ乗ってしまった。
帰りに世界遺産に登録されたばかりの「三角西港」に立ち寄った。
天気があまり良くなくて、しかも少し寒かったので観光客もまばらだったが、かえって落ち着いた雰囲気だった。
世界遺産登録の前は度々訪れていたお気に入りの場所で、洋風の建物の中にある喫茶店の2階のテラスでよくコーヒーを飲んだ。
登録後どっと観光客が訪れるようになって暫く遠慮していたのだが・・・。
明治時代からある古い岸壁で不思議な行動をとっているグループが目についた。
寒いと思いながら車から降りたのに、肌をかなり露出した白い服装の女性が座っている。
横ではスーツ姿の男性が釣り竿を持っているし、よくよく見ると一人は寝っ転がって写真を写している様子。
やっと合点がいった。
結婚写真を写している現場だということに・・・。
一生ものの写真になるわけで、まして多分披露宴などで紹介もされることになるのだろう。
静止画に動画、何度もなんども念を入れて撮影しているらしく、私達が帰ろうとする頃もまだ撮影は続いていた。
花嫁の根性に敬服するとともに、風邪など引かねばよいがといらぬ心配をしてしまった。
突発的なお出かけは突発的な出来事や風景に出会うことが多い。
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