【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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MySpaceの面白き可能性

2007年03月23日 | マーケティング話
 こんにちわ! 井上秀二です。
 東京は春爛漫です。

 昨年(2006年)11月、MySpaceのことを書きましたね。

 一言で言うと、日本においてmixiのようなマス向けSNSとしての成功は難しいのでは? という仮説を書きました。

 音楽プロモーションの場として考えた場合、ネットワーク外部性のために、メジャーアーティストの参加が不可欠であるとも。

 但し、これは日本における登録者の増加(mixiを凌駕するほどの)、という「課題」「目的」に絞った見解です。

 今日、マイミクさん(mixiの友人)の興味深い日記を拝見しました。

 彼女は女性ヴォーカリストなんですが、自らのプロモーションで、MySpaceを積極的に活用されています。

 そして、何と、日本国内のランキングで、総合89位! ちなみに、
 90位が小室哲哉さん、 とのことでした(^_^)。

 そして、folk部門では第1位

 Ozzie(開発者か日本担当者?)のページで彼女の曲が流れていた! ことも大きいでしょうね。

 彼女、くるみeeさんのMySpaceページはこちらです。

 「母数」がこれから増えていくだろうことを考えたとしても、とても興味深いことです。

 MySpaceにも、「メジャー」「インディーズ」の区分もあります。

 しかし、mixiの音楽関係コミュニティのように、リアル社会の縮図の如く、メジャーアーティストのコミュが肥大化した姿、また、極、極少ない登録者にもかかわらず、音楽メーカーが早々に参入、話題作りを狙う(「戦術」としては正しいです)Second Lifeともまた違った空間かもしれません。

 もちろん、MySpaceにも、メジャーアーティストの影響力が大きいことは否めないかもしれませんが(MySpaceでもアーティストをレコメンドしていますし)、

そういう「影響力」の大きさよりも、

メジャーだろうがそうでなかろうが、
同じ土俵で「音楽」としての評価を受ける


という空間(スペース)を期待するのは、理想主義的かもしれませんが。

 「メジャーアーティスト」の場合、流通とマスによる購入に耐えうるような“商品”として通用するために資本が投下され、タイアップをはじめとするプロモーションにも多額の費用がかかった結果として、「アーティスト・イメージ」の付加価値(=人気)が形成されます。
(「何が何でもヒット!」というビジネスモデルが、ROIの視点で今後も安泰なのか? は別問題ですが)

 しかし、そのように付与された「付加価値」の影響を極小化し、

純粋とは言わなくとも、純粋に近い形で
音楽自体の価値をユーザーが評価し合う

 そういう“場”があってもいいのではないか?

と考え続けていたら、今回の話題です。

 MySpaceの登録者が今後も増え続けていけば、現在の状況が変化していくことも想定できるのですが、

  非メジャー(インディーズ) → メジャー

という限られた選択肢だけではない、アーティストが自立して発展していける“場”があってもいいんじゃないですか? と思う私です。
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 最近ではmixiとMySpaceのみのお付き合いなんですが、
 くるみeeさんには事務所の皆さんとともに、お世話になっております。

 しかし、今回の記事は、頼まれたわけではなく、私が自ら取り上げさせてチョーダイとお願いして書かせて頂きました(^_^)。

 ヤラセではない、本物の「口コミ」です。
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