。+°:*.氷花.*:°+。 -HiKa-

あなたにどうか 
    とどいてほしい
        わたしのこころ

花ぬすびとの夜

2008-10-15 | 生クルコト
きんもくせいの花が香ってくると、雨のすき間を縫って、わたしは花ぬすびとになる

ひとつまみ、ふたつまみ。
また
ひとつまみ、ふたつまみ。


ふわふわと、オレンジ色の想いが こころのなかにただよってゆく
わたし、こころの棘が ゆるゆる やわらいでゆく


あつめた花のかおりにつつまれ すごす夜は


1年のなかで、いちばんすてきな夜なのかも しれない

こころの受け幅

2008-10-05 | 生クルコト
かの女は、学校でいちばん成績がよかった
それにくらべて、かの女の実の弟は いつもびりから2番めだった

「おねえさんはあんなに成績がいいのに、弟さんはどうしてこんなに成績がわるいのでしょうか」
とせんせい

弟とも血のつながっていないまま母はほほえみ、
「姉は成績はいいが、根性は曲がっている。将来は嫁のもらい手もないかもしれない」
「弟は学校の成績がわるいかもしれませんが、心根がいいんです。将来はだいじょうぶだと安心しています」
と、平然とこたえた


子どものいいところしかみつけない
できるようで なかなかできないことを言うまま母は
すなおにすごいと おもう