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山岳遭難救助隊に関する本 二つ。

●『金副隊長の山岳救助隊日誌』
金 邦夫 著
2007年10月5日初版 角川学芸出版

大都会近郊の山だけあって 登山者の数も多く、救助要請は初心者からベテランまで とても幅広く発生しているが 中には 携帯電話での安易な救助要請もおおく 日々 大変 ご苦労なされている。

実際 山岳遭難救助というのは簡単なことではない。遭難が発生するような 悪天とか 暗闇など実に大変な時間帯に わざわざ でかけて いかなくてはならない。

 遭難の中でも 道迷いなどで 日が暮れて 灯火類なく 動けなくなり 救助要請するケースなどでは 相手は無灯火であるにもかかわらず探索しなくてはならない。

 暗闇の中の捜索活動は たとえ音声だけの相手の反応が頼りであっても 要救助者の位置を的確に特定し 漆黒のなか、急斜面とか崖で救助活動を安全に行うなど これは まさに訓練されたプロフェッショナルなものだけにできる技なのだと思う。

遭難のよく発生する場所など 山域の隅々まで ことごとく知り尽くし悪天候のもとで 救助活動できるというのは 卓越した技術 体力 を、持ったものにしかできないなと つくづく感心させられた。

金氏は 大都会近郊で山岳遭難救助の第一線で活躍しておられるが、氏の数多くの経験から獲られた貴重な ご意見は 拙作サイトの編集方針でも引用させてもらっている。




●『遭難者を救助せよ!』
細井 勝 著
 2007年10月10日第一版 PHP研究所

県の名前からして 山が多い山岳先進県。
厳しい訓練をへてつねに最強の山岳レスキュー隊、富山県警の山岳警備隊。

富山県警の山岳警備隊に関する本は今まで いくつか出ているが
「隊員たちの心の中まで踏み込んで、彼らが何を思い、危険な任務についているのか」をまとめた本。

『「道はヒマラヤに通じていない」それは「山岳警備隊は華々しく世界の名峰に登頂するアルピニストにあらず。いついかなるときも、尽くして求めぬ山のレスキューでいよ。目立つ必要は一切ない」との戒めである。』

「山の頂は救助への通り道」


山岳遭難救助隊

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