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中国の権力闘争

2009年09月11日 | 雑感・日記的な
日本の政治が政権交代となり、これから民主党中心の政権が、どのように日本の舵取りをしていくのか注目が集まっております。

一方で、政権交代などゼッタイにありえない国が、お隣の「中華人民共和国」です。 まぁ、いつの日か、革命が起こり、中国共産党が倒れて新しい民主国家が誕生するかもしれませんが、少なくともここ10年ぐらいはありえないでしょうね。

世界でもあまり例を見ない中国の政治体系ですが・・・、(詳しくは、2年前のブログ「中華人民共和国という国家組織」をご参照ください)で、書いたように、5年に一度の「中国共産党第18期全国代表大会(2012年開催)」に向けて、「第17期4中全会」が9月15日から開催されるようです。

それについて詳しくウォッチしている記事がありますので引用しますね。

2年前にも書いたように、胡錦涛(国家主席)の出身母体である共青団(中国共産主義青年団)のプリンスといわれているのが李克強と、江沢民(前国家主席)の推薦する(上海閥で太子党派(高級幹部の子弟達の集団)習近平との権力争いの中で、「第17期4中全会」において、大きな動きがありそうだということなんです。

簡単に言うと、「叩き上げVSお坊ちゃん」の権力争いなんですが、それを複雑にしているのが、江沢民なんですね。 お坊ちゃんグループを上手に取り込み、自分の息のかかった「江沢民派」のメンバーとプラスして、影響力を保持し続けたいと願っているお爺さんなんです。

江沢民の影響力を完全に排除したい胡錦濤の「共青団派」と、それに対する「江沢民派」が、どれだけ多くの子分を2012年の大会に向けて中国の政治中枢の「政治局常務委員会」に入れられるかという争いなんですね。

現在の政治局常務委員会9名のメンバーの内訳では、共青団派3名、江沢民派5名、太子党1名なんです。

上記のブログ記事を読んでみると、3年後の2012年には江沢民派の2名が年齢制限で引退し、残りのメンバーもそれぞれ厳しい立場に立たされるようなんです。

習近平と李克強は、100%再任されるので、残りは7人なんですが、劉延東、汪洋(ともに共青団派)で、江沢民派の引退と入れ替わりで入るでしょう。 

そのほかには、兪正声(太子党)、王楽泉(共青団派)、薄熙来(太子党)、張徳江(江沢民派)、張高麗(江沢民派)、王岐山(太子党)、李長春(江沢民派)、周永康(江沢民派)というのが、現在名前の挙がっているメンバーです。

周永康は年齢的に68歳を超えるので引退なので、自分の息のかかったメンバーを入れたいところですが、現在管轄している司法関係部署の汚職で部下が逮捕されたりして、発言力は弱まりそうです。 最近の上海・広東閥系の幹部が粛清されている現状から、張徳江・張高麗の出世も厳しそうですし、李長春も年齢で引退に追い込まれていくでしょう。 そうなると、江沢民派は完全に排除され、共青団派と太子党のメンバーで構成されそうですね。

僕は、2年前に↓のような政治局常務委員メンバーを予想しましたが、だいだいこのメンバーは入りそうです。

>李克強 1955年
>習近平 1953年
>李源潮 1950年(中央組織部長、前江蘇省書記)
>汪 洋 1955年(広東省書記、前重慶市書記)
>薄熙来 1949年(重慶市書記、前商務部長)
>王岐山 1948年(中央政治局委員、前北京市長)
>劉延東 1945年(全国政協副主席、前中央統一戦線部長※女性)

そこで大胆に2012年の第18大での人事を予想しておきます。

国家主席:胡錦濤(団派)→李克強(団派)
全人代委員長:呉邦国(江派)→回良玉(江派)、兪正声(太党)
国務院総理:温家宝(朱容基派)→汪洋(団派)、薄熙来(太党)
政協商主席:賈慶林(江派)→劉延東(団派)、薄熙来(太党)
精神文明建設指導委主任:李長春(江派)→劉雲山(団派)
国家副主席:習近平 → 留任か?
中央紀律検査委書記:賀国強(江派)→ 李源朝(団派)、
中央政法委書記(公安関係所管):周永康(江派)→兪正声(太党)、王楽泉(江派)
国務院副総理:李克強(団派)→令計画(団派)


いずれにしもて2012年には、辛うじて生きながらえてきた、江沢民の系統が断ち切られる可能性が高いですし、毛沢東、小平、江沢民のようなカリスマ指導者が独裁的に支配する体制から、共青団出身者と太子党との集団指導体制になっていく模様です。

※参考資料
・「阿部重夫編集長ブログ『最後から2番目の真実』」

・「宮埼正弘の国際ニュース・早読み

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