~近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない“わたし”は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。「BOOK」データベースより
第161回芥川賞受賞作なんですね!すごい
今村夏子さんの作品は、本当にびっくりさせられることが多いです。読んでいて「ここまで書いていいんか!?」的な気持ちになったり、ドキドキしながら読んでいました。
今回の『むらさきのスカートの女』は、そういうドキドキ感は控えめでも、しっかりと奥深さを感じさせる作品です。
大どんでん返しとまではいきませんが、途中までぼやけていた語り手の正体というか、何もかもが最後に明らかになって、スッキリとした読後感です。
★★★☆3.5です!