公園の水堀の水位が数週間前から下がり続けている。今日はいよいよ、お堀の中央のライン、一番深いところの底の石の集まりが見えている。中央の底が見えたのは記憶によると初めてだ、という事はここまで水位が下がったのは13年間で初めてという事か。
橋の真上から見下ろすその中央のラインに沿うようにして、手前の近い方にこれは多分アマサギ、後ろにアオサギが立っていて、アオサギの方は首を縮めて、休んでいるようにもみえるが、手前の白いアマサギの方は、小魚を捕らえようとするあの、首をグッと水面を除きこむように伸ばして、そろりそろりと歩くそれをやっていて、こちらから濁った水の底が見えていて、魚などが見当たらないから「だからいないって、川にいった方がいいのに」と思った事をほとんど同時に口に出したかはわからないけど、アマサギは魚をさがすのをそろりそろりやっていて、時にフッとこちらに顔を傾けるその仕草から、こちらより水面にずっと近いアマサギにしか見えていない稚魚がいるのかもしれないと思ったのは「いるんだよ!そっちからは見えないだろうけど」といっている様な気がしたからだ。