手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

神代色の・・杉材を作る。

2018-09-30 | 建材
天然の神代杉は、
貴重材で使えない。

そこで・・神代杉まがいの?
発色をさせるには・・・


これが仕上げ色

人工的に・・この神代色を発色させる方法が、
石灰乳と重クロム酸カリウムによる、
薬品着色法である。

特に心材部分の発色が良く、
夏材部を濃色に発色させるためには、
薬品着色法しかない。

塗装は無黄変タイプの
ウレタン塗装である。

杉材の仕上げ方・・

2018-09-29 | 建材
木材は素地で使うのが基本だが、
汚れ・耐久性を加味して、
仕上げ加工することがある。

杉材の特性を生かした仕上げ法に、
焼杉仕上げがある。



針葉樹の場合、
春材部と夏材部の硬さの差が大きいため、
平面的な塗装を施すと、
春材部に傷が入りやすい。

焼杉仕上げも
一種の薬品着色で、
この場合は塩酸が使用される。

8%程度の塩酸を
杉材に塗布し、
乾燥しないうちに、
バーナーの炎で焼く。

塩酸が塗布されていると、
夏材部が濃色となる。

その後、
表面に「うずくり」を掛け、
表面に凹凸をつけ、
ウレタン塗装を施す。

外部に用いるときは、
耐候性が良くなる。

本屋久杉

2018-09-23 | 建材
薩摩杉との呼び交わし・・・
よく解らないところがある。

何れも年輪が千年以上の「杉」。


同じ板目でも、
薩摩杉より一段と
風格が加わったような・・・?

樹脂成分を多く含んでおり、
飴色の光沢が素晴らしい!

天井板や落とし掛けのほか
腐れ部分は、欄間に使用される。


薩摩杉・・

2018-09-22 | 建材
薩摩・・鹿児島県の杉。
別名“屋久杉”ともいわれる。

鹿児島県屋久島の、
天然林(国有林)・・稀少材。


屋久杉の板目

本来は、樹齢が千年以上経った
スギでなければ「屋久杉」とは言わず、
千年に達しないものは、
「小杉」と呼ばれる。

心材は黄褐色~赤褐色。

年輪が緻密で、
(うずら杢)の現れたものは、
天井板、落とし掛けなどに、
用いられる。

こんな木目の板戸があったら、
毎日見ても・・・見飽きることは
決してないだろう!

神代杉

2018-09-16 | 建材
古色蒼然・・・古木にも思える神代杉。

それでは画像から。


神代杉の由来は・・

数百年間、火山灰の中に埋もれていたスギには、
石灰が混入した水が浸み込み、
化学的に発色する。

これを「神代杉」と言い、
特に、その色調が茶色味を帯びたものを・・「茶神代」
黒みを帯びたものを、
「黒神代」と言う。

辺心材とも黒ずみ、
油気がなく、
枯淡の味わいを持つことから、
天井板や落とし掛けなどに
用いられる。

渋すぎる材だ。

霧島杉‥笹杢

2018-09-15 | 建材
霧島杉の・・・笹杢を見てみよう!

まずは画像から。


笹の葉を思わせる・・・木目。

南九州の霧島火山帯に産する
大径木。

現在、ほとんどが社木となっており、
風倒木や枯れ木しか、使用できない。

心材は黄色味を帯びた紅褐色。

春材部が白く、緻密な肌目が特徴。

霧島杉の笹杢は、
天井板や床柱として、
評価が高い。

春日杉より・・・チョッとおとなしい土佐杉

2018-09-08 | 建材
春日杉の木目は、
結構ダイナミック!

これに比べると、
チョッと上品か?



色味が、おとなしいのかもしれない。

高知県魚梁瀬(やなせ)地方に産する
植林材(主に国有林に属する)で、
「魚梁瀬杉」とも呼ばれる。

心材はやや褐色を帯びた赤色。
樹脂成分を多く含み、
やや重硬で反りや狂いが
出やすいと言われる。

力強く男性的な杢目は、
天井材として好まれている。

チョッと線が強く、
安眠には不向きか?

春日杉

2018-09-02 | 建材
春日杉の板目。

先ずは写真で確認しよう。


なんと赤身の強い杉板だろう!

春日杉は、奈良県春日大社境内
及び春日山に植栽されたもので、
法規制があるため、
風倒木や枯木しか使用できない
稀少木。

心材はやや桃色を帯びた赤色で、
時間の経過とともに、
茶褐色に変色し、
渋い味わいを醸し出す。

樹脂成分をかなり含んでいるので、
美しい光沢をもつ。

春日杉の「笹杢」は、
天井板や落とし掛けなどに
用いられる。

吉野杉・・・中杢

2018-09-01 | 建材
今回も吉野杉。
吉野杉の中でも・・・中杢。

「中杢」とは、材の中央部分に、
下から上へ一本の杢目が昇り、
その左右に、柾目が通っている物を指す。

その画像がこちら・・


さらに厳密にいえば、
その杢目の幅も、
45mm以下だと言う。

ずいぶん厳格な決まりだ!

「中杢」と言えば吉野杉と言われるほど、
その代名詞にもなっている。

中杢板は、天井板として
重用されている。