手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

燭台で食事をした時代・・・

2008-09-28 | 照明
照明器具の組合せ選択は、結構難しい。
機能の違う空間を一室とした時・・・
例えば、ダイニングキッチンの照明は・・・

アイランドキッチンの照明に、コードペンダントを吊ったような時には、
ダイニングテ-ブルの照明器具選択に、はたと困る。

インテリア雑誌に載っている写真は、大抵コードペンダントが
2本ぶら下がっているか、天井面にダウンライトがキラ星のごとく、
埋め込まれている。

こんな時、食卓上に燭台のようなスタンドが置かれていたら・・・

               
               スタンド1

クリスタル風のスタンド。
光源が目に入るのはNG!
食卓上を、ほんのりと照らしてほしい。

               
               スタンド2

シェード付きのスタンド。
オシャレなレストランの卓上に乗っていそう・・・
シェードが嵩張るので、大きめのテーブルを用意しなければならない。

               
               スタンド3

チョッと和風か・・・?

               
               スタンド4

ローソク一本・・・シンプルすぎて随分禁欲的!
卓上に花でも飾らないと・・・涙が出てきそう。

               
               スタンド5

これは、随分意匠のはっきりしたスタンド。
毎晩イタ飯が出てきそう!

万能卓上スタンドが無いのは・・・残念。
気分転換に、時たまスタンドを取り替えて、生活を楽しむか?

今回は、遠藤照明の器具を参考にしました。

キッチンの照明を考える

2008-09-27 | 照明
作業空間の照明は、比較的つまらない。
目的がシンプルなせいか、結果も単一になりかねない。

               
               キッチン照明1

この写真はベース照明に使われる、シーリングライト。
天井面にピタリと貼り付けて、部屋全体を明るくする。
戦後の照明思想は、これに尽きる。明るく・・・明るく・・・!
部屋全体が、満遍なく明るい。

               
               キッチン照明2

この写真は、ダウンライトの参考写真。
天井内に埋め込まれた器具が、テーブル面を照らしている。
器具が目立たず、明るさだけを確保できる。
機能的だが、周辺空間の明るさは感じられない。

               
               キッチン照明3

この器具はスポットライト。
テーブルの真上から出なく、横からでも机上面を照らすことが出来る。
首を振れば、照射面の変更も自由!比較的便利な照明。            

               
               キッチン照明4

この器具は、コードペンダント。コードの長さを調整して、器具を上下させることが出来る。
テーブルの真上にセットしないと、見た目がおかしい。
その意味で、取り付け位置を制約される。

               
               キッチン照明5

色も加味すると、デザイン性は更に強調される。
(今回はヤマギワの照明器具を参考に)

これらの器具の、使い分けをどうするか・・・

キッチンカウンターでの作業を想像してみる。
食材を、洗う・切る・・・前作業は手元の明るさが必要!
焼いた物、煮たものを並べる。配膳中は湯気も立つだろう・・・?
照明器具は、結構汚れるかもしれない?
器具は、清掃しやすい所についているだろうか?
器具の形は、清掃しやすいだろうか?
そして、肝心なキッチンコーナーは楽しい空間になっているだろうか・・・

この様なことを考え合わせると、スポット照明で楽しげな器具は、
選択の第一候補に挙がりそうだ。

どうしても無いなら、何を切り捨てるか・・・
夫々の生活スタイルから、選択することになるだろう。

 

居間右手の壁に暖炉

2008-01-20 | 照明
居間には、やはり暖炉を・・・

               
               照明14

居間には暖炉がほしい!
写真は、居間の壁に埋め込まれる形で設置された暖炉。
デザインがシンプルである。
薪暖炉であるところが、また素晴らしい・・・
いい音で薪が燃える事だろう。
暖炉の壁の扱いも、スッキリ・・・
壁面に吊りこんだ棚が、アクセントになる。飾り物もグッド。

このコーナーには、コードペンダントが1台。
光源に角度がつくので、棚と壁の絵を照らすのだろうか・・・?

居間・食堂

2008-01-19 | 照明
居間・食堂は明るいのだろうか・・・

              
              照明13

上の写真はリビング・・・居間と言ったほうがしっくりするか?
壁に掛かった絵の左側のドアを開けると、テラスに出られる。右側のドアは、書斎への入口。
この写真で見ると、右のほうが玄関ホールに繋がる。

この写真の中に写っているだけでも、コードペンダントが3灯・・・
その下には必ずテーブルが・・・
フロアスタンドが1台・・・
ソファーレイアウトが煩雑なせいか、ペンダントの吊り下がりが気になる。
何箇所かは、ダウンライトで補填できないのか?
ただ、ペンダントはかなり低い位置まで下げてあるので、明かりはテーブルの上にしか出ないだろう。
明かりの洪水で、部屋の落ち着きを失う事はない。

アアルトのデザインしたスツールも置かれている。
コーナーテーブルは、ファンレッグの足を持つテーブルのように見えるが、スツールだけでなく、
テーブルも商品化されていたのだろうか・・・

下の写真は、ダイニングルーム。例のごとく、この隣にキッチンがあり、つつましくテーブルと2脚の椅子が、
図面に書かれている。
普段はこのテーブルで、食事をするのだろうか?

ダイニングテーブルの上にも、コードペンダント・・・
結構にぎやかな感じ・・・器具のデザインが良いから いいか?

ここも玄関ホール

2008-01-14 | 照明
玄関ホールを反対方向から見る。

              
              照明12

左側に写っているドアが、玄関ドア。
居間側から玄関方向を、見返した写真。
玄関ドアの両サイド上部には、パイプ吊りの照明が2灯・・・
低天にダウンライトが1灯。この照明は、壁の絵を多少照らしているようだが・・・

この広いホールに、都合4灯の照明しかない。
玄関上部に、ハイサイドライトがあるので、昼間の照度は、十分取れているのだろう。
ハイサイドライトに映し出された天井のエッジが、天井のうねりの形態を、際立たせている。
玄関ドアの奥に写っているのが、ダイニングへの入口。

右側に写る白い大きながべの後ろには、ベッドルームが3室ある。竪格子が2ヶ所写っているが、
ここを開けて寝室のドアに至る。
ずいぶん日本的な扱いのインテリアである。

ミッドセンチュリーの住宅は・・・

2008-01-12 | 照明
ミッドセンチュリーに活躍した、海外設計者の照明計画は・・・
60年前の住宅では、どのような照明が・・・

               
               照明11

チョッとセピア色の写真になるが・・・
フィンランドの建築家アルバ・アアルトが、ルイス・カレの為に設計した、パリ郊外の住宅。
カレはフランス美術界の大物で、玄関ロビーにはレジェやデュフィの絵画が・・・

この写真は玄関ホール。 広い!天井もうねっている。
右奥の明るく見えるところが居間。玄関ホールから、居間の方に下がっていく感じ。
天井も、自ずとその方向に下がっている。
照明はと言うと、天井にダウンライトが1灯。
これだけではないのだが、いたってシンプル。

壁に掛かった絵にも、特別ライティングしていない。
きっと夜は見えないだろう。

至れり尽せりの現代とは、チョッとニュアンスが違う。

住宅間取り

2008-01-06 | 照明
お約束のプランを掲載。

           
           照明10

画像の色もはっきりせず、小さいので説明を加える。
下が1階プラン、上が2階プランになっている。

1階プランの右上が、住宅のエントランス。三角印が玄関・・・
玄関を入って、左方向に2階への階段と居間。
玄関の下に書かれたのが、ウォークインクロゼット。さらに下へ下がると、メインダイニング。

上半分と右下が、パブリックなエリアになっている。
メインダイニングの左が、キッチン。その左が、ファミリーダイニング。
回遊式のプランになっているので、グルグルと部屋を回って、閉塞感がない。
この手のプランは、最近のマンションプランにも多いと思う。

2階にベッドルームと、浴室水周りが収まっている。
パブリックとプライベートが、はっきり分かれているので、使いやすい。

リビング

2008-01-05 | 照明
リビング手前から、リビングルームを見る。

              
              照明9

リビングのソファーセットが写っている。
L型配置のシンプルな家具・・・
リビングからは庭が見通せる。
階段脇の壁には額がかかっている。

この壁面を照明するようなウォールウォシャー。首振り器具を内蔵したボックス器具。
ソファーの脇に、スタンドらしきものが見えるが、背も高くないし・・・
手元だけの光を、確保しているのだろうか?

居間の左手を回り込むと、ファミリーダイニング。直接には見えないようなレイアウトになっている。
次回プランを乗せて、確認してもらうことにしよう!  

玄関から居間へ・・・

2007-12-30 | 照明
ずいぶん広い玄関である。
日本式住宅のように、玄関に上がり框らしきものが見えない。
靴の履き替えが無いのだから、当然か・・・

               
               照明8

玄関に立って、二階へ行く階段と左奥にリビングを見る。
天井面はいたってシンプル。
階段脇の天井にラインの照明器具が見える。
これも他の部屋と同一の器具。
徹底した形態コントロール。

一番手前に赤いコーンが写っているが、この左がウォークインクロゼット。
来訪者は、ここでコートを脱いで預ける。
クロゼットの中には、トイレと洗面が設置されている。
ガラス張りのクロゼットで、気持ちがよさそう・・・

リビングのコーナーを、左へ曲がったところがファミリーダイニング。
客用スペースとの間には収納壁
パブリックとプライベートの間を、柔らかくつないでいる。

キッチンの照明

2007-12-23 | 照明
ファミリーダイニングからキッチンに移って・・・
キッチン上部の照明を映し出す。

               
               照明6

流し上部天井に、ボックス型の照明が見える。
ボックスにはダウンライトが並んでいる。
上方から、キッチンカウンターを照明している。
ファミリーダイニングの、ダイニングテーブル上部にも、同様の照明が付いている。

どのぐらいの照度が出るのか・・・
光束は広がらないだろうから、テーブルトップを照らすのが精一杯?
部屋の隅は、ひょっとして闇・・・

シーリングとかコードペンダントがぶら下がっていない・・・
この様な写真は、日本住宅では皆無?かも知れない。
    

キッチンからファミリーダイニング方向を見る・・・

2007-12-22 | 照明
前回に引き続き、外人設計の住宅・・・
照明計画は如何に?

               
               照明5

写真の一番手前は、流しのシンク・・・
向こうに見えるのが、ファミリーダイニング。
外国の住宅では、ゲストと食事するダイニングの他に、家族で食事する・・・
普段使うダイニングルームが、キッチン脇についている。
なんと豪勢な事!

この写真で見る限り、とってもリッチな・・・食堂。
見難いが、天井面に照明が一つ・・・
ボックス状のケースに、ダウンライトが仕込んである。
位置的には、食卓面を照らす位置。
部屋の照度は、何処で取るのだろう?
壁面もサッパリ!天井面も、上記の照明以外は・・・何もない!

夜間の写真でもあれば、状況はもっとはっきりするのだが・・・

日本古来の照明感覚も、昭和以前は、こーだったのかもしれない。
戦後<文化住宅?>全盛期から、チョッと変わったような気がする。
どこもかしこも、満遍なく明るく・・・
谷崎潤一郎<陰翳礼賛>の世界は何処へ・・・

明日の写真では、天井照明の形がもう少し鮮明に。

外人が設計した住宅の照明・・・

2007-12-16 | 照明
住宅の照明の考え方
国が変わると、どのように捉え方が変わるか・・・

                
                照明4

この写真は、二階にあるマスターベッドルーム。
ヘッドボードと言うか、枕もとの壁にブラケット照明が2灯のみ。
寝床に入ってから、本を読む・・・これには欠かせない。

天井面を見ると何もない・・・照明は。
シンプルこの上ない。
写真の正面壁際に、テレビが一台・・・
寝室は、これだけで機能するのかもしれない。

右手はパティオ。大きな開口があるので、開放的である。
昼間、寝室にいることは少ないと思うが・・・
夜間は、このパティオがどのように演出されるのか?
夜の写真も見てみたい。

写真から言える事は、禁欲的にまでシンプルであると言う事!
国によって、感性の違いがはっきりしている。

次回は他の部屋も見てみよう!

飾り照明

2007-12-15 | 照明
今回の照明は、もっと装飾性の高い器具・・・

               
                 照明3

出窓らしきところに置かれた、スタンド?
陶器の中に照明を仕込んである。
造形性もあり置物としても良い。

部屋内の照明計画を考えたとき、満遍なく照度を確保することは・・・
無駄のようでもあり・・・
面白みにかけるようでもあり・・・
でも年をとると、明るい部屋がいいようでもあり・・・
悩ましいところである。

今、世の中の照明は、全体に明るめ傾向にある。
部屋の使われ方が不明のマンションなどでは、小さな居間にダウンライトが
10も15も付いているものがある。まるで星空のような天井照明。
設計マニュアルどおりに付けると、このようになるのだろう。

生活形態が想定できる個人住宅では、このようなことはないと思う。
必要なところに、ふさわしい器具を!
想定外も想像の内なら、事前対応ができる。
大幅改造しないですむような、事前の処置が・・・


適材適所・・・
less is more・・・
ピュアな生活・・・
ロハスな生き方・・・

呟きが聞こえてくる。

タスク照明

2007-12-09 | 照明
task・・・仕事・職務 ~の仕事を課す
タスク照明は、ある仕事を課せられた照明。
仕事をする為・・・
読書をする為・・・
食事をする為・・・
                
                照明2

この写真はチェアー脇に置かれた、フロアスタンド。
読書のために置かれたスタンドか?

照明器具のデザイン・・・
光源の色・・・
光の届く範囲・・・
これらの事で、部屋の雰囲気はかなり変わる。
TPOにあわせて場作りをする。<住まい方>の楽しみの一つ!

前回、事例として掲載した照明方法は、建築化照明と称して、
器具を見せずに空間内に明かりの環境を作る。
今回のタスク照明は、器具の形態・材質を含め、インテリア環境を形成する。
一口にに照明と言っても、これらの使い分けがある。

勾配天井の照明方法・・・

2007-12-08 | 照明
今回は照明方法の検討を!
以前ブログで書いたように、傾斜する高天井に照明をつけるには
工夫が必要!

              
              照明1

高い天井に、直付けの照明器具をつけると、メンテナンスが大変。
最近は光源の寿命が延びたので、それほど球が切れないが、切れた時には
脚立を出したり、それで足りなければ簡易梯子を出したり・・・
最近流行りの、5メートルもある吹抜け天井では、これでも足りない!
プロの電気屋さんに、電球一つ交換のために来ていただくのは無駄!。
自分で維持管理できる家に住むのが、生活者の基本。

左側の写真は、勾配天井の下に平場を作って、ここに間接照明を仕込む。
<終の棲家>では、リビング・ダイニングの照明方法が、この事例のように・・・
平場にダウンライトを設置して、壁面も照明している。
天井面を明るくする事で、空間を広く感じさせる。

右側写真は、カーテンボックスの上部を利用してライン照明を仕込む。
左右写真の照明効果は、何れも同じ結果を得ている。
欲を言えば、天井の中ほどまで、光が届くような光源位置を、確保したい。
寝室2室は、このような方法になる。

いずれの写真を見ても、ソファー・テーブル面では、明るさが足りない。
読書・趣味等 細かい事をするには、スタンド等のタスク照明を併用する事になる。
楽しい器具を選ぶ事で、インテリアの工夫を・・・