湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

初めてのあさかま

2012-03-10 22:24:24 | ぶらかま


朝6時前、ようやく明るくなってきた浄智寺の唐門前に立ち、参加者を迎える。
雨は横殴り、谷戸をわたる風の低い音が響き、凍てつく寒さである。それでも、鳥はさえずり、リスは木の枝をスルスルと渡っていく。彼らにとっては、いつもと変わらぬ朝なのだろうか。

今日は『みんなの鎌倉遠足』の「早朝、鎌倉の禅寺で修行体験」である。あいにくの天候で予定していた境内の掃除はできなかったが、仏殿での座禅や読経、その後片づけ、粥座、茶話会など、僕たちにとっては非日常を体験する3時間のプログラムとなった。

「座ったらどう?」とご住職に誘われ、僕まで座禅も組ませていただく。「警さく」で打たれる衝撃と音も、朝はまた格段に気持ちがいい。

そして、読経。
さわりだけとはいえ初めて読ませていただいたのだが、実際にやってみると息継ぎがたいへんなことがわかった。急いで息を吸うと、次の発声がひときわ大きくなってしまう。その繰り返しで、いつのまにかどんどん声が大きくなっていくのだ。
お経の意味はまったくわからないが(笑)、久しぶりに腹の底から大声を出して気持ちが良かった。
座禅の呼吸といい、読経といい、禅は健康にいい感じだ。

それから、お粥とお茶。今日は寒さの分、温かさが嬉しかった。
食べ終えたお粥の腕は、お漬け物や梅干しを使ってきれいにするのだそうだ。そこへお茶を注ぎ、洗うようにさらにきれいにする。それが、修行道場の日常だという。
写真はお茶を注ぐ前の状態。お箸は、口をつけた部分をテーブルから出して斜めに置くのも作法である。

そんなことも含めいろいろ学べた鎌倉の朝。手前味噌だが、なかなかいい体験だった。
解散は9時半。鎌倉へ出かけようという観光客が最寄り駅から、そろそろ電車に乗ろうという時間である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿