自然派かあちゃんパラディーソー

Think Globally, Act Locally 自然世界調和のために

アトピー自然療法記5(完)

2010-10-29 23:39:49 | 自然療法
食養生をすれば3ヶ月で良くなるという。

なぜ3ヶ月かといと、細胞の代謝がちょうど3ヶ月だから。三ヶ月前の私と今の私は細胞がすっかり入れ替わっていて、別の体になっているという訳だ。7年経てば骨まで変わるそうだから、その時が楽しみだ。

ただ、彼の場合、ステロイドを塗っていた期間が15年くらいあるので、薬によって受けた肌のダメージは、塗っていた期間と同じだけ残るそうだ。

それでも、1年経った今、赤くただれていた肌は白くてスベスベ、ツヤも出て美肌になってきた。もちろん、アトピーは出ていない。

今は特別な食養生はしていないのだが、かつて大食漢だった夫の面影はすっかり消え、ゆっくり良くかんで小食。間食もほとんどしないし、ホント偉いなぁ。(焼酎は飲むけど)

私は頭で分かっていてもなかなかそこまでは出来ない。それだけ、当事者は大変な思いをしたし、今の幸せを噛みしめているということか。

とにかく、

この食養生によって、彼の日常は大きく変わった。

アトピーだけでなく花粉症や目が傷つくアレルギーもなくなり、医者通いをしなくて良い。
夜中にかきむしって枕が血だらけになる事もない。
心も肌も明るくなり、自分が一番やりたかった職につく事ができた。

私自身も、

彼が常に体をかきむしる姿を見るストレスから開放された。
医者通いがなくなれば家計は助かるし、休みは家族で過ごせる。
彼が健康も仕事も遊びも謳歌していると言う事が本当に嬉しい。

「アトピーになって良かった」
かなり強い表現だと思うけれども、アトピーは健康の意味を教えてくれた、そして家族の結束も。
過ぎ去れば、家族の大切な宝だ。

そしておまけ・・・
自分に優しく他人に厳しい・・あとは私の健康が問題です

それにしても長編となり少々疲れた。
お付き合いいただいた方、どうもありがとうございました!
読んでくれたアトピーの方、そのご家族がいましたら、ありがとうございました!


※自然療法は無理のないように行ってくださいね。アトピーについては、本を読んでいただいたり赤峰さんの講演会にいかれる事をおすすめします。

アトピー自然療法記4

2010-10-29 23:39:04 | 自然療法
10月27日 食養生開始
毎日、玄米・味噌汁・漬物・おひたし・煮物という献立。

そして12日後の11月8日、一気に噴出した。

首、胸、ひざの裏、肘の内側、お尻廻り、背中、もう体全体から黄色い汁が一気に噴出し、動くと皮がむけてものすごい苦痛だ。

炎症を起こしている部分はすごい熱を持ち、逆に他の部分はとてもつめたい。

寒気がして青ざめるがなぜか汗を大量にかく。特に寝ている間の発汗がすさまじく、布団の下の畳が一気に腐ってしまった。

毎日ほうきで家を掃くと、大量にはがれ落ちた皮膚が山とたまる。

頭がクラクラし、痛くてまともに動けない状態で、よく毎日仕事に行ったものだと思うが、本人が言うには、逆に仕事があったから気がまぎれて良かったそうだ。

最初に断食をすると良いという事で、3日間の断食も夫婦で行った。
(意外や意外、体は軽いし、食事の準備はしないで良いしで私自身はとても快適に過ごせた)

東城百合子さんの「家庭でできる自然療法」を購入。
毎晩こんにゃく湿布かしょうが湿布で肝臓・腎臓・脾臓の手当てをし、肌にはしょうが汁入りごま油や、ヨモギを煎じて作ったローションを塗って過ごした。

そして、快方へ・・・

11月24日 全体的に良くなっている。気分が明るくなってきた。
11月30日 はがれる皮膚の量が減った
12月7日  昨晩、ほとんど痒みが無かった
12月11日 調子が良いようだ
12月13日 肩のかさぶたがほとんど無くなった。夜中の汗もない。
12月23日 日に日に症状が楽になってきている。
12月26日 アトピーで痒いというのは無い。鼻と目のアレルギーも出ない。



こうしてみると、本当に苦しかった状況は2週間で、
その後の1ヶ月でどんどん快方に向かったのが分かる。

そしてその頃、新たな仕事の話が舞い込み・・・
明るい兆しが家庭に戻ってきた。

次の日記へつづく

アトピー自然療法記3

2010-10-29 23:38:33 | 自然療法
幸い娘は短期間で治癒したものの、夫のアトピーは一向に良くならなかった。

県内で脱ステロイドを提唱する2つの皮膚科に行ってみたが、高額な上に「脱ステロイドするなら1年くらい仕事をやめて取り組む必要がある」と、切り捨てられてしまった

それでも彼はひたすら痒いのを我慢してステロイドを塗らない事を決め、、、

毎日ため息ばかりついて、笑顔は消え、休みには起き上がることもできない、なんだか幽霊のようになってしまった。

このままでは夫だけでなく家族全員がこの暗い「気」にやられてしまう!

「生活が変わっても良い、1年くらい収入がなくても良い。赤峰さんの所に行ってアトピーを治す道を探そう!」

夫もようやく同意して、鹿児島から大分のなずな農園へと向かった。

赤峰さんのなずな農園では、毎月1回、「問答塾」というのを開いていて、循環農法や自然療法について質問をしたい人たちが全国から集まってくる。

癌、糖尿、腎臓病、うつ、ヘルニア・・・ 

食養生を実践するにあたって、不明な事はすべてクリアーにしたかったから、もう、しつこいくらい、くだらない質問をいっぱいしてしまった。はずかしかったけど、でも、一つ一つ、赤峰さんは答えてくれた。

「仕事辞める必要はない。体にたまった毒が抜ければ飼料負けもなくなる。アトピーは病気じゃないから必ず良くなるで、頑張ってな」

翌日からは以下の事を忠実に守った。

①石油化学食品をとらない。(農薬・化学肥料・合成甘味料・塩化ナトリウムetc)

②養殖、畜産品をとらない

③玄米食を一日2回感謝して食べる。(100回噛む)

④朝10時までは食べない。(朝は梅しょう番茶のみ)

⑤天日塩を使用した発酵食品(味噌・醤油・梅干・ぬか漬け)をとる

⑥塩・カルシウムが欠乏しているので積極的にとる

⑦体を冷やす食材(果物・うり・芋・酢・砂糖など)をとらない。

そしてとても大切な事がまだある。
調理をする私の心のあり方。
もしも私が怒りや疑問を感じて調理したら、そのご飯は極陰性になり、家族の健康は守れないだろう。

次の日記へつづく

アトピー自然療法記2

2010-10-29 23:37:46 | 自然療法
実の母に電話して涙ぐみながら相談すると・・・
「ステロイドは塗っちゃダメだって。ちょうどこの間ね、赤峰勝人さんの講演会に行ったのよ。大分のお百姓さんでね、食事のアドバイスもしていて、たくさんのアトピーの方が治っているんだって。ちょうどその本を買ったから送るわ」

赤峰勝人さんは「ニンジンから宇宙へ」という本でとても有名なお百姓さんだ。私は自然農法や有機農法が好きで、畑も少しやっていたから一度お会いしてみたい方だった。

「アトピーは自然からのメッセージ」赤峰勝人著

素晴らしい本だった。アトピーは食事で治る!
しかも自分が好きな自然食や無農薬・無化学肥料の野菜によって!!!
一気に雲が晴れ私の心は明るくなった。

と同時に、この本はとても大事な真実を私に教えてくれた。
「アトピーが遺伝するとかアレルギー体質とか言いますがそんなものは無いんです。昔はアトピーなんて無かったんだから。赤ちゃんがアトピーになるのは、お母さんの体の中にたまった毒を受け継いで産まれてきたから。その毒を体から排出しようとしているものなのです」

自然食をしている「つもり」だった私の目を覚ましてくれた。
すぐに調味料を全部かえて、本にかかれているレシピを試すようになった。そのレシピは野菜と味噌・醤油・梅酢・自然海塩・ダシだけの料理だがとても簡単で美味しくて驚きだった。

その後、別の小児科医と話す機会があり、聞いてみると
「赤ちゃんの顔にステロイドは塗れない。自分が赤ちゃんに処方する軟膏は、薬というよりはスキンケアのためのもので、実際にはその薬より良質のゴマ油にウコンを混ぜたものを塗った方が効き目があるようだ」

小児科医のおすみつきも得てステロイドはゴミ箱へ。

その後観察してみると、私が甘いものを食べた後に発疹がひどくなる事がわかってきた。(母乳で)

近くの自然食品店で相談すると甘い菓子類だけでなく果物の糖分で湿疹が出る子も多いと聞いた。ナチュラル馬油が良いという事で購入。離乳食には玄米クリームをあげた。

ナチュラル馬油はとても良いみたいで、塗るとかかなくなる。頭にあった油ロウ性湿疹も塗ったらすぐにとれてしまった。

そして生後9ヶ月。解毒の季節、「春」を迎え、娘の顔から一気に発疹と黄色い液が噴出し、それ以降、発疹は出なくなった。

次の日記へつづく

アトピー自然療法記1

2010-10-29 23:36:46 | 自然療法
夫のアトピー治療(食養生)をはじめて一年が経った。
これは自然療法に目覚めるきっかけになった貴重な体験であり、この節目に記録しておきたい。
長編になりそうなので、興味の無い方はスルーしてくださいませ

最初に・・・
・私は食事や手当てをしただけで、頑張ったのは夫と娘、彼らの生の力がアトピーを克服しました。
・単なる私達の個人的な記録です。家庭によってそれぞれの考え方があると思います。


夫は小学生の頃からステロイドをぬっていた記憶がある。
ひどくなったのは中学生の頃。ちょうど両親がコンビニの経営をはじめた頃とかさなる。

私自身は和食中心でなるべく加工食品等食べないようにしている「つもり」だったから、一緒に暮らすようになればアトピーは軽減すると思っていたが、そんなに簡単なものではなかった。
よかれと玄米を取り入れたが、「あまり体に合わない」等と言われ意気消沈・・・。それでも玄米は体に良いはず!と続けた。

転機は生後3ヶ月の娘に発疹がでた事からはじまった。

小児科を受診した際に、ついでに顔に出始めた発疹を見てもらうと
「これは長い付き合いになりますよ。軟膏を出しておきます」

最初、何のことか分からなかったのだが、処方された軟膏がなんとステロイド剤。副作用欄には「白内障」「緑内障」あと何だったか忘れたけど色々な臓器の病気、成人病など恐ろしい病名が枠に入りきらないくらいズラリと羅列されていて・・・

小さな娘の発疹と、恐ろしい病名の書かれた紙を見比べてはどうするべきか夫と悩む日が続いた。

つづく(次の日記へ)