転職したものの、前と同じような仕事をしている。
実験室は部屋のさらに奥にある小部屋に隔離されてしまっているが、隔離とは逆に言えば人の目を気にせず何をやってもOKということである。
この部屋なら仕事中にもスタジオ予約の電話もできてしまう。
転職した後、画伯の会社の社長さんが言うには、私に電話しても前みたいに面白くないとのこと。
それはそうだ。
転職したてで周囲には知らない人だらけの状況、そんな状況で馬鹿話なんかできるはずがない。
しかし、最近はその隔離部屋にこもってしまえば電話だって何を話してもOKだ。
まんこまんこ口にしてもOKだ。
さて、巨乳好きの後輩はシモネタが大好きなようである。
私も彼も、他の時にはシモネタを話すことはないのに、その実験室に2人が揃うと突如ちんこまんこトークが勃発する。
私の心は15歳(自称)、彼は13歳(自称)だ。
まさに中学校の3年生と1年生。
中学校の先輩が、何も知らない新人の1年生にあれこれと大人の世界を教えるようなものだ。
私も彼にビガーパンツというものを教えてあげている。
転職前と同じような話をしながら、転職前と同じような仕事をしている。
そんな彼と今日も夕方からシモネタトーク開始。
今日は特にいつもよりひどく、やたらとまんこという言葉を連呼する。
そんな気分の日もある。
そんな気分の日は多い。
さて、この隔離部屋のドアは壊れかかっており、ドアが少しずれている。
完全に閉まる手前で壁とドアが少しだけぶつかってしまい、少し開いた状態で止まってしまう。
今日、まんこまんこ連呼していたあとで気づいたが、そのときドアは少し開いた状態のままであった。
その前に出て行った人がしっかりと閉めずに言ってしまったらしい。
私らがまんこまんこ言っているのを知っていながら、ちゃんと閉めずに言ってしまったらしい。
私の口にしたまんこという言葉は部屋の外の人に聞こえてしまっていたのだろうか。
部屋の外で仕事をしているのは別の部署の人であり、「まんこって聞こえてました?」と聞くわけにもいかない。
不安である。