にゃんこのヨガ的生き方

毎日をゆったり、元気に機嫌よく暮らす

迷子でした

2023-08-13 18:49:00 | こころ
コロナ禍のこの3年間、私はずっと迷子だったように思います。

下の娘が出ていき、夫とふたりきりになりました。
高齢の両親に感染させないため2年半ほど故郷に帰れず、音信不通に近い状態が続きました。
飼い猫「ちゃび」が腎臓を悪くし、ついで癌を発症、介護の末、喪いました。
仕事関係で心が折れることが何度もありました。

何かをしたいとか、何かを買いたいとか、何かを食べたいとか。そう思うことが殆どなくなりました。
何かを食べても大して美味しいと思えなくなりました。
故郷も家族も遠く感じ、ひとりぼっちでいるような気がしていました。
幸福感を覚えることがなくなりました。
(幸せって何だろう)、よくそんなことを思いました。

先日、母親に会ってきました。
母親は現在施設に入所しています。
顔面に腫瘍ができています。そのせいで容貌が変わっていました。
写真で見た時は驚きましたが、会ってみてなんとも愛おしいと思いました。

母親に残された時間は恐らくそう長くはありません。
私がどのような思いを抱こうとも、いずれ別れが訪れるでしょう。
母親の人生は母親のものです。たとえ家族であっても、代わりに生きることはできません。
それと同様に、私の人生も私のものです。他の誰も結果を引き受けることはできません。引き受けるのは私自身です。

母親に会ってから、私の中で何かが変わりました。

哀しみに気持ちが沈んだまま毎日を送るのか。
今の状態を何かの、誰かのせいにしながら日々を送るのか。
それとも、日々小さな楽しみを見つけながら毎日を笑って過ごすのか。

どう過ごしても時間は同じように過ぎていきます。どう過ごすかは自分しだいです。

「いつか」ではなく、「今」をだいじにすること。
「今」をだいじにしなかったら、「いつか」はないということ。
そんなあたりまえのことに、やっと気づきました。

人は皆それぞれ、置かれている状況は異なります。
それでも自分の機嫌は自分で取っていくしかないのだと思います。
コメント
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