しろくま日記

読んだ本の感想を記録してみたいと思います。
なんだか忘れてしまうので。

海外ミステリーベスト100(週刊文春)

2013-11-11 | 本リスト
先日、「日本ミステリーベスト100(週刊文春)」のことを書きましたが、週間文春のベストは「東西ミステリーベスト」ですから今回「西」の方も眺めてみました。

早速リスト
出典は日本と同様に週刊文春13年1月増刊号です.
wikipediaから)

こちらも既読を青色に塗ってみました。
SF同様、小中学生の頃「名作」といわれている作品をちらちらと読んでいたのが効いたか、既読25作品。
日本より多い…。

恒例により(?)作家別に作品数数えてみました。(3作品以上)
・エラリー・クィーン 6作品
・アガサ・クリスティ 5作品
・アントニー・バークリー 4作品
・ジェイムズ・エルロイ 3作品
・コナン・ドイル 3作品
・ジョン・ディクスン・カー 3作品

クィーン強し!
他クリスティ、カー、ドイルとスタンダードな作家がそろっています。
バークリー、エルロイ両氏は不勉強で知らないですが、作品の発行年から見るとエルロイ氏は比較的最近の作家、バークリー氏は戦前の作家のようですね。

これに関連して、90年英国推理作家協会、95年米国探偵作家協会選出のベストも見たのですが(これもwikipediaの「史上最高の推理小説100冊で見ました)、クィーン作品はランク入りしていない。

クリスティは英米のベストでも何作かランクインしているんですが…。
代わりに強いのはドロシー・L・セイヤーズ(英国4作、米国5作-知らない…)チャンドラー(英国4作、米国4作)、ハメット(英国3作、米国4作)など。

セイヤーズという人は不勉強にして知りませんが(きっとミステリー好きの人から見たらすごい常識のない奴なんだろう...)チャンドラー・ハメットのハードボイルドの両巨匠は強いですね。
チャンドラーなど「推理小説」を「謎解き」として見るとどうかとも思いますが、英米では「謎解き」よりも「小説」的な部分が評価される傾向があるのでしょうか?

さて、週刊文春版のランクに戻ります。

私が海外ミステリーを読んでいた小中学生くらいのときは、「Yの悲劇」「アクロイド殺し」が不動の1、2位でその後ヴァン=ダインだと「グリーン家殺人事件」クロフツの「樽」、カーの「皇帝の嗅たばこ入れ」ルルーの「黄色い部屋の謎」フィルヴォッツの「赤毛のレドメイン家」あたりが上位だったような気がしていたのですが微妙に変わっていますね。
「樽」と「赤毛のレドメイン家」は持ってはいましたが当時の私では読みとおせなかった...。
前回(85年)のランクでも「Y」、「アクロイド」以外はこの辺上位にいないので私が参考にしたリストが古かったんだろうなぁと思います。
多分当時図書館で借りた「ミステリ入門」的な本でみたので70年代の情報なんだろうなぁ。
今はネットでオンタイムで流れが見られて便利ですね。

「Y」と「アクロイド」はいまだに上位ですが、今どきヴァン=ダインとかカーを新たに読む人は少ないだろうなぁ....。
ルル-は「オペラ座の怪人」で入りそう)

「鷲は舞い降りた」「深夜プラス1」「ジャッカルの日」あたりは中学生くらいに冒険小説ベストを追っかけていた時期に読んでいました。
「高い砦」はディックの「高い城の男」と間違えて買って読んだ記憶があります...。
(懐かしい)

SFではホーガンの「星を継ぐもの」アシモフの「鋼鉄都市」がランクイン。
「鋼鉄都市」はわかりますが、「星を継ぐもの」はミステリーか???、謎解き型SFの名作だとは思いますが...。
そういえば「星を継ぐもの」もクィーン同様日本では人気が高いですが、ローカス誌のベストなどを見ると全然評価されていない。
(12年版で393位まで見ても出てこない)
クィーンといい日米で結構好みが異なるんですね。

なお英米のランキングでは「SF」はランクインしていない。
米国では両者の垣根は結構高いのでしょうか?

ただ米国版ではドストエフスキーの「罪と罰」などもしれっとランクインしている。
ミステリーの解釈もいろいろですね。
あっでも文春版ではカズオ・イシグロの「私を離さないで」をランクインさせている。
これはミステリーだったのか...。

いろいろ眺めていると面白いですね。

今は海外ミステリーまでは手が回りませんが、どこかで評価が高くて知らなかった作家の作品は読んでみたいものです。

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