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明日からフジテレビで放映されるらしいドラマ。
倉本聰が手がける割烹が舞台の板前のドラマ。
すぐにピンとくるのが1975年にヒットした「前略おふくろ様」である。
まごうことなき関連ドラマの様であるのに、番宣ではそれに一切触れないのは何故か?
ちょこっと調べてみて合点がいった。
「前略」は日本テレビだったのだ。
この辺りのクールさはよくテレビ業界の処置の中で垣間見られる。
まあ、そんなことはどうでも良い。
私は「前略」の大ファンだったのだ。
このドラマが放映された頃は、ここのところ何度か触れた「幡ヶ谷」の「みどり荘」というアパートに住んでいて、大学二年生だった。
確か金曜日の21時からだった、私は毎週それを楽しみにしていて、何をおいてもそれだけは欠かさずに観た。
余りに好きすぎて、あっという間に過ぎる時間が恨めしく、放送が終わる頃には大好きな友達と別れる気分になったものである。
番組冒頭のタイトルロールに流れる音楽も耳に焼き付いている。
ショーケン扮する片島三郎の心の中のつぶやきと、それに呼応する往年の名女優田中絹代の語りが何とも言えずいい味わいを醸し出していた。
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タイトルロールの背景画像となった滝田ゆうの絵がこれまたそのドラマにどんぴしゃだった。
登場人物だって魅力的な人達のオンパレード。
桃井かおり扮する恐怖の海ちゃんはなくてはならない存在だったし、勿論坂口良子のかすみちゃんは絶対的存在。
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渡辺組の半妻(室田日出男)と利夫(川谷拓三)のデコボココンビは人情溢れる笑いを提供してくれた。
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そして、板長秀次さん(梅宮辰夫)が要所を締める。
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その梅宮辰夫が、今度の「拝啓」でも同じ様な役どころで出る。
それと、「前略」では第二作で登場した八千草薫も出るらしい。
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30余年前に出演していた同じ人物が出るというのになんだか妙な感慨を覚える。
凄いことだと思う。
八千草薫は76歳だそうな。
ということは、「前略」の頃は45歳か。
76て、この辺りなら完璧な老婆だよ。
それを思えばもの凄い。
もの凄いといえば、30余年というものを常に第一線で走っている倉本聰も感嘆に値する。
しかし一番凄いのは、今回八千草薫と久しぶりに競演することで話題になった森光子。
なんと、86歳だそうな。
あれだけ元気でいられるなら人生70年構想を、もう10年繰り上げて、80歳目標に生きるのも悪くないかも知れない。
まあ、これこそ神のみぞ知るだ・・・
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メチャメチャなつかしーーー
私は何度かレンタルビデオを観ました。
残念ながらDVDはセルオンリーなのです。
結構な値段がしますが、今少し心が揺らいでいます・・・