けふのBGM。
昨日久しぶりに観て、感動したので。
本当にいい映画だ。
となりのトトロ オルゴールver.
昨日は定休日。
思いっきりゴロゴロした。
ついでに昼間から酒を飲んだ。
物は、14年経過したやや甘口のリースリングQBA。
コルクが微妙に盛り上がっている。
これはヤバイ症状ではある。
まあ、試しに開けてみよう。
その危惧は当たっていた。
コルクが朽ちて、途中で千切れる。
この段階でほぼ諦めたのだが、「いやいや飲んでみにゃあわからん」と、グラスへ。
枯れた黄金色。
微妙に澱が混じって、そこにコルクの欠片も漂う。
ヤワな飲み手ならここで断念するところだろうが、そこはそれ、筋金入りの酒飲みを自認する私のバヤイ、臆せずヤルのである。
なんと!
いけるではないか。
そりゃあ元がQBAクラスなんだから、複雑な奥行きなんぞは期待しちゃあならんが、深みは出ているのである。
フレッシュなフルーティーさと引き換えに奥深い香りと甘さを囲む滋味が広がる。
こういうのに出会うのが、酒飲みのもう一つの愉しみでもある。
「今日はついとる・・・」
夜になって、ある店に出掛けた。
そこは金沢で料理人として修行を積んできた人がオーナーシェフの店。
おまかせコースを注文。
どの料理も洒落てて、繊細だ。
今シーズン初めてのずわいがに、石川県から取り寄せたものなら、さしずめ越前蟹か。
渡り蟹、サザエのお造り、にしがい(だと思う)を煮付けたもの・・・
久しぶりに美味い魚貝をいただいた。
それよりも、今日書きたいのは、酒のこと。
熱燗のところに括弧書きで八海山とある。
でもって、一合が400円だ。
こりゃあ安い。
例に寄ってチェイサー代わりの生ビールと交互にいただく。
う~ん、美味い!
恐らくは本醸造だろうが、スッキリとした飲み口の後にじんわりともろみの香りが広がる。
私が一等好きな燗酒、大七純米生もととはまた別の趣がある。
簡単に言えば、大七がウェットなら八海山はドライ。
共通点は、食中酒として、食を引き立てつつしっかり美味いマリアージュの日本酒ということだ。
「うん、今日はついとる!」
次に、石鎚の純米吟醸。
これがグラスで450円て・・・
安いがな。
なんだか、そんなところに「うちは料理の店、酒で儲けようとは思ってない」といった店主の気概が垣間見えるようで嬉しい。
石鎚は最近メキメキと頭角を現しているお蔵元。
香り過ぎず、やはりもろみの香りが口中の鼻の奥に漂う美酒だった。
締めにもう一度八海山の燗を。
良い酒との出会いを愛でる満足の一日はこうして過ぎていった・・・