白珠だより

札幌にて美人画と武者絵を扱っております白珠画廊のブログです。

わつぷる。

2010-02-11 | つれづれ
「その手の甲は わつぷるのふくらみ」
萩原朔太郎の詩『その手は菓子である』の一節です。

恋人の手をうたったこの詩の“わつぷる”とは、何のことだと思いますか?



 そう、ワッフルです。

きっと朔太郎の恋人は、小さくてふっくらとした優しいかわいらしい
手をしていたのでしょう。
女性の瞳や唇を美しくうたった詩は数知れずあります。しかし、これほどに
手を愛らしくうたった詩は他にはないように思います。

ふわっふわのアメリカンワッフルを焼きながら、ふとこの詩を思い出し
ました。

詩ではありませんが、東郷青児画伯の絵はどれも細かな手の仕草が
丹念に美しく描かれているように思います。
東郷画伯の絵は唇や睫毛がとても愛らしいのも特徴のひとつですが、
手もとても美しく優雅なのです。


今日は東郷画伯の絵を眺めながら、わつぷるで珈琲タイムを楽しみたいと思います。
                           
                        Ruri    

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