昨日 夢を見たんだ
数々の高層ビルが
ひしめき合いながら並んでいる
聞こえてくるのは
あわただしいほどの騒音だけ
そんな街のすき間に
小さな空地がぽつんとあるんだ
そこで少年が独り 空を見つめていたよ
濁りのない澄んだ瞳だった
今何を考えているの
今何を求めているの
あの空を流れている雲のように
自由に そして大らかに
いつか飛べるのなら
少年はそう思っていたにちがいない
あの少年は僕自身だったのかもしれない
(1996年 「詩集 輝きの下へ」より)
昨日 夢を見たんだ
数々の高層ビルが
ひしめき合いながら並んでいる
聞こえてくるのは
あわただしいほどの騒音だけ
そんな街のすき間に
小さな空地がぽつんとあるんだ
そこで少年が独り 空を見つめていたよ
濁りのない澄んだ瞳だった
今何を考えているの
今何を求めているの
あの空を流れている雲のように
自由に そして大らかに
いつか飛べるのなら
少年はそう思っていたにちがいない
あの少年は僕自身だったのかもしれない
(1996年 「詩集 輝きの下へ」より)