故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.866 「俳句写真展」のお話。

2016年05月15日 | 日記

最近、私は中高年の写真愛好家が主催する「写真展」を何回となく拝見しているが、この日、山根岳夫さんが主催した「写真展」は趣向を凝らしており、サブタイトルが≪写真俳句で訪ねる山の旅“南アルプスの詩”≫となっていた。


よく見ると会場に展示された大きな写真の右側には、その写真にちなんだ「俳句」が縦書きで書き込まれていた。例えば、白い雪をかぶった南アルプスの山に夕日が差し込んだ写真に添付された俳句は「夕暮れに ただ一時の 紅を差し」。


また「朝陽浴び 雲はながるる 川の如くに」「雲の上 裾野広げし 薬師越し」など、写真にマッチした俳句が並んでいた。収穫したばかりの天然のキノコを食用かどうか、突然、登山仲間の前で鑑定することになった写真には「山の幸 にわか鑑定 また楽し」という句が添えられていた。


写真を撮った後、俳句を付けていくという二つの楽しみを同時に実現したユニークな「俳句写真展」であった。