この日、二人の教え子を最後に案内した場所が新潟市中央区柳島にある「新潟市歴史博物館」である。博物館の駐車場から信濃川河畔に出るとそこには寒そうにして身を丸めた“ウミネコ”と“カモメ”が私たちを出迎えてくれた。
暖房設備のない国の重要文化財である「旧新潟税関庁舎」を見学した後、別棟の暖房のある暖かい博物館を見学した。入口には2015年7月に中国・陝西省西安市から友好の印として新潟市に寄贈された「兵馬傭」の立派な像が置かれていた。
館内の常設展示は“「水」と新潟の人々の営みとかかわり”というテーマであった。砂丘や低湿地の状況、船と水上交通の要としての新潟、萬代橋の歴史、低湿地帯での農業、私も体験した新潟大火や新潟地震などについても分かりやすく展示されていた。
教え子達も興味深そうに私の故郷≪新潟≫を勉強してくれたようだ。