私が十日町市に行くと必ず立ち寄るところが、千手温泉「千年の湯」である。大きな浴槽のある温泉にゆったりと入り、タップリと汗を流して日頃のストレスを解消する。その後、十日町名物の美味しい「へぎ蕎麦」を楽しむ。この日、私は「千年の湯」の入口にある掲示板の下に置いてある面白いもの(?!!)を目にした。
それは丸印の中に「珍」と書かれた透明の置物であった。「何が珍しいのか」と思い掲示板に張り出された説明書を読んでみた。この置物はテレビ朝日の人気番組「ナニコレ珍百景」に「千年の湯」が登録されたというものであった。温泉が珍しいのではなく『 出前システムによる地域活性化の取組み 』が珍しいということで登録されたという。
そういえば、ここでは名物の十日町蕎麦を始め、寿司、ラーメン、焼きそば、丼物、カレーライス、山菜おこわ、それに焼き鳥なども注文できる。周辺の11箇所のお店から出前で料理を運ぶシステムを採用しているためだ。これは建設当初からの構想で、あえてこの建物の中に厨房施設は設置しなかったという。
私はボリュームのある「蕎麦・寿司セット」(1.000円)を注文した。料金もそれぞれのお店で出している値段とほぼ同じというのは、利用者にとっては嬉しい話である。
テレビ朝日の人気番組「ナニコレ珍百景」に「千年の湯」が登録されたという置物。
登録理由の書かれた説明看板。
私はボリュームのある「蕎麦・寿司セット」を注文した。
「千年の湯」の前の道路は温泉のお湯を使って消雪していた。