自宅でスイス料理を食べています。
本日の献立は「ラクレット」
専用の電熱器で溶かしたチーズを、
パン、ソーセージ、ブロッコリー、トマト、マッシュルームなどと一緒に食べる。
これが絶品なのです。
数年前、父が当地スイスに来訪した時、
スイスのチーズを晩飯に出したら、
「これは匂いがダメだ。。。」
父は戦前・戦中の食糧難の時代を生き抜いて来た世代ですので、
「食べ物の好き嫌いを言わないこと」が自慢の男です。
幼少の頃から、私は父に厳しく躾けられて来ました。
「食べ物を粗末にすることだけは許さん!」と。
そんな父から出た上記のセリフに、少し驚きました。
スイスのチーズ料理について、前々回の本ページでお伝えしましたが、
日本の大手食品企業が作るプロセス・チーズを食べ慣れている日本人にとっては、
父ならずとも、スイスのチーズの独特の匂いに違和感を覚えることは致し方ない所かも知れません。
かく言う私も、スイスに住み始めた当初は、父と同じ思いをチーズに対して持っていました。
しかし、スイスで暮らしていると、否が応にも、何度かはチーズ料理を食べる機会を持つことになりますね。
そんなことを繰り返している時、ふと気づくのです。
「これがホントのチーズなのだ」と。
そんな気づきがあってからは、その後の自分の食生活は何倍も豊かになったように思っています。
スイスのチーズに「はまって」食べ始めたのもこの頃だったと記憶しています。
同じことが、
ドイツのソーセージ、
スペインのパエリア、
イタリアのパスタ、
フランスのバケット・パン、
などなどなど、
それぞれの地域のオリジナル食品について言えるのだと思っています。
ドイツの、例えばフランクフルト・ソーセージは、香辛料の独特の香りがします。
日本の「平板化」されたソーセージを食べ慣れている人には、やはり違和感があると思います。
スペインのパエリアで使っている米は、日本のササニシキ、コシヒカリとは違った食感、味わいです。
イタリアのパスタ料理で提供される「アルデンテ」の茹で加減、日本人には少し固い、と感じられるかも知れません。
フランスのバケット・パンは、日本のふわふわパンに慣れている人には、これも固すぎる、と思われるのではないでしょうか。
西洋人が納豆の匂いを嫌悪していたのに、数年間日本で暮らしてみたら、納豆が大好きになった、
などという話は、よく耳にしますよね。
現地に赴いて、現地の人が楽しんでいることを体感する。
その際に必要なのは「ヤワラカあたま」ですね。
固定観念を捨てる、と口で言う程簡単なことではありませんが、
「とらわれ」から逃れると人生が豊かになるのも事実なのであります。
本日の献立は「ラクレット」
専用の電熱器で溶かしたチーズを、
パン、ソーセージ、ブロッコリー、トマト、マッシュルームなどと一緒に食べる。
これが絶品なのです。
数年前、父が当地スイスに来訪した時、
スイスのチーズを晩飯に出したら、
「これは匂いがダメだ。。。」
父は戦前・戦中の食糧難の時代を生き抜いて来た世代ですので、
「食べ物の好き嫌いを言わないこと」が自慢の男です。
幼少の頃から、私は父に厳しく躾けられて来ました。
「食べ物を粗末にすることだけは許さん!」と。
そんな父から出た上記のセリフに、少し驚きました。
スイスのチーズ料理について、前々回の本ページでお伝えしましたが、
日本の大手食品企業が作るプロセス・チーズを食べ慣れている日本人にとっては、
父ならずとも、スイスのチーズの独特の匂いに違和感を覚えることは致し方ない所かも知れません。
かく言う私も、スイスに住み始めた当初は、父と同じ思いをチーズに対して持っていました。
しかし、スイスで暮らしていると、否が応にも、何度かはチーズ料理を食べる機会を持つことになりますね。
そんなことを繰り返している時、ふと気づくのです。
「これがホントのチーズなのだ」と。
そんな気づきがあってからは、その後の自分の食生活は何倍も豊かになったように思っています。
スイスのチーズに「はまって」食べ始めたのもこの頃だったと記憶しています。
同じことが、
ドイツのソーセージ、
スペインのパエリア、
イタリアのパスタ、
フランスのバケット・パン、
などなどなど、
それぞれの地域のオリジナル食品について言えるのだと思っています。
ドイツの、例えばフランクフルト・ソーセージは、香辛料の独特の香りがします。
日本の「平板化」されたソーセージを食べ慣れている人には、やはり違和感があると思います。
スペインのパエリアで使っている米は、日本のササニシキ、コシヒカリとは違った食感、味わいです。
イタリアのパスタ料理で提供される「アルデンテ」の茹で加減、日本人には少し固い、と感じられるかも知れません。
フランスのバケット・パンは、日本のふわふわパンに慣れている人には、これも固すぎる、と思われるのではないでしょうか。
西洋人が納豆の匂いを嫌悪していたのに、数年間日本で暮らしてみたら、納豆が大好きになった、
などという話は、よく耳にしますよね。
現地に赴いて、現地の人が楽しんでいることを体感する。
その際に必要なのは「ヤワラカあたま」ですね。
固定観念を捨てる、と口で言う程簡単なことではありませんが、
「とらわれ」から逃れると人生が豊かになるのも事実なのであります。