スイス公文学園 (KLAS) を知りたい!

スイスの日本人学校の国語教師が
学校紹介 卒業生紹介 スイスでの生活など
スイスからの「生の声」をお届けします!

投げた帽子は。。。

2017年01月30日 | 日記
本校17期生(2009年卒業)の向井祐太さんは、卒業後は京都大学に進学。
現在は、日本人なら誰でも知っている総合商社の営業職3年目として東京で勤務されています。

数年前、大学在学中に仏語の研修にスイスを訪れた向井さんに、
体育祭のダンス・コンペティションの「飛び入り審査員」をお願いしたこともありました。

向井さんは、高校3年時には生徒会長を務めていました。
在学中は抜群に優秀な成績を修めていた生徒でしたので、
生徒会担当者としてそのクレバーさのおかげで、何度もピンチを救われました。
向井さんがリーダーとして優れていたのは、決して優等生だけの代弁者ではなかった、という点です。
「やんちゃ」な生徒との交遊を決して軽んずることのない生徒会長、という点では、
生徒会担当者を16年務めて来た立場から見て、最高のリーダーであった、と言っても過言ではありません。

お話を伺いました。

−現在の仕事について教えてください。
「現職では、北米とのやりとりを主に担当しており、
仕事の半分は英語を使って国外企業とのやりとりを行っています。
私が商社を選んだ理由の1つが『日本の良いものを世界に送り出したい』というものですが、
これはスイス時代に出会う人々は私が日本人だと知ると、皆口を揃えて日本製品について褒めてくれたことが遠因です。
日本がそんな国であることを嬉しく思いましたし、
そのような経験から、世界で評価される日本製品を生む経営・企業、
そして日本はどんな国なのだろう、という思いに至りました。
その結果、日本の大学で経済経営学科で勉強し今の企業に勤めることを選びました。」


-KLAS とはどんな所ですか?
「成長・変化著しい高校生の時期に抱えきれないくらいの機会を与えてくれる場所です。
いくらでもしたいことに挑戦できるし、やりたいことに出会える場所です。
KLASでは多種多様なイベントやチャンスが提供されています。」

「また、様々な点で自分と異なる人々と密接に関わり理解し合うことができます。
寮生活では、年齢、出身、考え方、価値観の異なる人と出会い、24時間寝食を共にします。
夏学期にKLAS に滞在するカナダからのExchange生との生活では、
国籍や人種、文化的背景も異なる存在と暮らすことになります。
10代の若者の集団生活ですから、管理された範囲での自由しか与えられない、という点や、
寮生活では、たくさんの人と関わることのできる機会は絶対的に少ない、という欠点は確かにあります。
しかし他者と寝食を共にする、ということは、いろいろな利害関係が生まれ、
それを乗り越えることで、精神的に自立することができる、KLASとはそんな場所だと思っています。」


-KLASで学んだり、経験したりしたことが、今の自分にどう役立っていますか?
「まずは、想像力/共感力=Sympathyですね。
『寮生活で身についたセンス』と言えば良いでしょうか。
常に他者の存在を意識してものごとを考える習慣は、
自分にとってKLASでの生活で得られた最も重要な力だと思っています。
自分にとっての『当たり前』が他の人にとっては『当たり前』ではない、ということに気付くこと。
他の人の『当たり前』について知ろうとする姿勢が、結果として人を理解し協力することにつながるのだと思います。
そのように行動しているうちに、
周囲の人間の良い部分・尊敬する部分を自分に取り込むことができるようになったのだ、
今になってそう思います。
それは、現在の日常生活、業務、重要な決断を行う際の思考など、何事にも通じる力だと感じています。」

「自分の場合には『コミュニケーション能力』もKLAS で磨かれたと思います。
英語でのコミュニケーションに関してはもちろんですが、
他の言語でも『人の話をしっかりと聞き、自分の考えを人に分かりやすく伝える力』が養われたと思います。
KLASでの授業は、少人数クラスですし、日本人教員、英語圏出身の教員を含めて、
文化的背景の異なる先生方が授業を受け持ちますので、
『しっかり聞き、分かりやすく伝える力』は、相当鍛えられました。」

「そして、やはり、日本の一般的な高校に通っていたら得られなかったのは『英語の力』ですね。
『英語の力』は『機会の創出』につながります。当然のことながら、
英語によるコミュニケーションが可能になれば、世界では圧倒的に様々な機会が増えます。
『英語を話せる』という1つの『武器』を持つと、
『英語ができないから〜できない』といった能力的、精神的な障壁がなくなります。
英語の世界に浸りきると見えてくるのは『英語的な発想』です。
『要点を最初に簡潔に伝える』『自分の考えを主張し、強い意志を持って述べる』
といった発想が、今の仕事に役立っていることは間違いありません。」


皆さんが電車の中吊り広告で目にする、添付の写真ですが、実は中央で帽子を投げているのが、向井さんです。
生徒会長の掛け声によって、卒業式で投げる帽子は、大空に羽ばたいて行く卒業生たちの未来を象徴しています。
向井さんが投げた帽子も、本校の生徒たちの羽ばたきにつながっているのだと信じています。


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Something

2017年01月28日 | 日記
前回の記事に添付した動画を編集している時、ふと思い出しました。
卒業生にも「No Music No Life」を体現している男がいるな、と。
連絡を取ってみたら、快くお話を聞かせてくれました。

2008年卒業(第16期生)の松田直人さんは、
本校卒業後、Hawaii Pacific Universityへ進学。
その後はJazz に関わったことのある人なら知らない人はいない、
ボストンの Berklee College of Musicへ!
現在は日本でプロのミュージシャンとして活躍されています。

在学中には、私のバンドでベースを弾いてもらったこともあります。
松田さんのようなミュージシャンと一緒にバンドをやったことがある、
という経験は今となっては、私の音楽活動の誇るべき過去ですね。
残念ながら、動画は残っていませんでしたので、
在学当時のメンバーで撮った写真を添付しておきます。
このバンド、動画で別の生徒と演奏していた「セロリ」を演っていたので、
バンド名は「Salad 2」でした(笑)



松田さんは、現在Instrumental Band ”Manhole New World” のBassistであり、
作曲やアートワークも担っておられます。
個人のワークではサポート・ミュージシャンや、
アイドル、劇伴等の作曲活動も行っておられます。
本人イチオシの Manhole New World のPV を添付しておきますね。



お話を伺いました。

− KLAS とは松田さんにとって、どんな所でしたか?
「最初は、海外のしかもスイスの山奥という環境に単純に不安が募りました。
当時は携帯電話も持っていけず、
親兄弟との連絡手段は文字化けする古いMacのメールのみでしたから。笑
未だに、渡航初日のあの図を忘れることはありません。

とは言うものの、今になって1番良かったなと思う点は「不便な場所」であるということです。
携帯電話も無く、24hのコンビニもなく、スーパーへ行くのに片道15分。
そんな中で多感な時期を過ごすと言うのは或る意味良かったんじゃないかなと思います。
創意工夫とは正にこれだった、と今はしっかりと噛みしめることが出来ます。
欲や物に溢れた都会での暮らしも体験したかった、とういのも正直な所ですが、
敢えて「不便な所」に身を投じたことによって、
そういった欲を総じて、日常のエネルギーへと昇華できたのではないかと感じています。」


− KLASで学び、経験したことが、今の自分にどう役立っていますか?
「KL生活の中で学んだ事は数え切れません。
自分は今、芸術の分野に携わっていますが、
現在の芸術活動に素晴らしい影響をもたらしていると思っています。

無論、異文化交流や英語等、アカデミックな分野での知識の拡大はさる事ながら、
西洋式の独特な建造物や、自然が作り出した物の造りの違い等、視覚から得る異文化。
あのランドスケープは未だに脳裏に深く刻み込まれています。
それまでの自分が持っていた価値観を遥かに超越した"何か"を感じざるを得ませんでした。
例えば日本の寺や神社等の歴史的建造物を海外の方が観た場合、
おそらく多くの方が驚かれると思います。
自分にとっては、そういった事がヨーロッパの建築物や町並みを通じて沢山体験できたと思います。

あれから9年もの月日が経とうとしています。

とにかく現場に行って、そこで得るものや感じるものは必ずあります。
「新品のスポンジ状態」で訪れて体験してこそ価値のある "何か"。
それはきっと大人になってしまってから、
旅行感覚で訪れることでは気付くことの出来ないものだと思います。
不思議なことに、卒業して離れてみて、
また更なる気付きへとその "何か" は成長し発展し続けています。
その ”何か” は、自分で選択した人生の礎となり特殊な経験値となって、
間違いなく蓄積されるのだと考えています。
こういった機会を与えてくれた先生にも感謝です。
きっとまた10年後は違う観点で "何か" について書き連ねているかもしれません。」

松田さんの言う ”何か”。
前回の記事で示したように、
松田さんはじめ生徒達と、彼らがスイスに滞在する3年の間一緒に音楽活動を行っている私には、
松田さんのおっしゃる "何か" を理解することができます。

いつか、「Manhole New World」を本校に招待し、
一緒にライブを行うことができれば、最高!
それが現在の私にとっての "何か" なのかも知れません。
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Rock があってこその青春

2017年01月27日 | 日記
私、国語教師をメシのタネにしてるんですが、
音楽なしでは生きて来られなかった、
生きていられない人間なんです、
ということをここに自白します。

酸素とカロリーの次には音楽、です、私の場合。
2人の娘にも音楽にちなんだ名前をつけちまったくらいな。

KLAS では学期の終わりごとに、年間に5回のロック音楽のライブを行ないます。
で、ふと思い立ち、
過去の映像からライブの動画を探して、つないでみました。

KLAS ライブの歴史、とタイトルをつけましたが、
「自分のバンドの歴史」みたいになってしまったことを、
ここにあらかじめお詫び致します。

ロック音楽に魅了された若者が才能を開花させるのは、
「練習しなさい」とか誰かに言われなくても、
取り憑かれたように死ぬほど練習してしまう程の情熱に満たされるからですね。
私が若い頃(今も?)そうだったように。

「ロックがあってこその青春」です、よね?


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異文化ごちゃ混ぜ

2017年01月26日 | 日記
前回、前々回に続いて、KLAS での食生活に関して書きますね。

本校の厨房を仕切るスイス人シェフは向学心とサービス精神に満ちた男。
自腹で日本に渡航して日本人の食への嗜好を研究するような情熱家です。
これまでに彼の研究成果として実現した和食は、
「豚の生姜焼き」
「鶏の唐揚げ」
「牛丼」
「肉入りうどん」
「トンカツ定食」
「カレーライス」
「カツカレーライス」
「照り焼きチキンバーガー(←日本食?ですよね?笑)」

日本人の調理人が一人もいない厨房で、これだけのものを約200食作る、しかも学校の食堂で。
こんなシェフ、こっちの学校では他にいませんよ。素晴らしい働きぶりです。

3年ほど前まで、近隣の学校に勤めていて、
現在は私の同僚になっているスイス人職員が言っていました。
「以前の職場、学校の食堂のメシはヒドい。
徴兵訓練(スイスでは成人男子は国民皆兵です)で軍隊の施設で食べるメシの方がマシだった。
が、KLAS の食事は最高だ。こんな美味い学食、人生で初めてだ。」と。

昨年の夏に3週間本校に滞在していたカナダからの交換留学生が、
お別れスピーチで言っていました。
「たった7人のスタッフで、どうやってこんなに美味しい食事を毎食作れるのだ?
といつも思っていました。カナダの高校の厨房にもノウハウを教えてやって欲しい。」
と。
お世辞半分として聞いても、嬉しい限りですね。

我が家にはスイスの高校と中学に通う二人のTeenager が居住していますが、
スイスの現地校の食堂のメシはヒドイもんですね。
温かい食事であることと、とりあえずカロリーを補給させること、
それらが至上命題、と言った感じですね、話を聞いていると。

その意味で、日本の小中学校の給食制度は素晴らしいですよね。
何せ、専属の栄養士がカロリー計算まで行って、子供らの給食を作ってくれる。
私も欧州の事情を全て知っている訳ではありませんが、
少なくとも、スイス・ヴォー州の給食事情に比してみると、その差は明らかです。

しかも日本では担任の先生が児童生徒と一緒に食事を食べて、
「残さず食べましょう」という「食育」から、
「いただきます」に始まり「ごちそうさま」で終わる礼儀作法まで指導してくれる。
ここまでやってくれる学校を、私の周囲の欧州社会で、私は知りません。

そして驚くべきことは、
これらの日本の給食環境が日本では「当たり前」のように運営されている、
という事実です。

私も数十年前にこれらのことを「当たり前」に享受してきましたし、
日本の大多数の方が同様だと思いますが、
これらのことは国際標準から言えば、決して「当たり前」ではありません。
むしろ、本当に「驚くべきこと」です。率直な実感として。

そんな日本の学校での食事体験を中学校まで経験して来た生徒たちですから、
食堂での食事に求める水準が高くなるのは無理からぬところです。

ですから私たち数少ない日本人教員は
「日本式 学校内 食事環境」を幼い頃から享受して来た立場として、
生徒たちの声を聞き、食堂に対して不断に働きかけを行っています。

そして、そのような生徒・職員の持つ「日本文化」に長年接して来た結果として、
冒頭に記した本校のシェフの働きぶりがあるのだと、私は思っています。

上記を書いていて、ふと思いました。
食にまつわる話をしてきましたが、どうやらこれは食にとどまらず、文化のお話にも思えてきますね。
異文化が一つの哲学のもとに「ごちゃ混ぜ」になり、
そこに「有機的化学反応」が起きる。
その価値が発揮された時、組織は大きな力を持つ。

そんなお話にも思えてまいります。。。











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夜のオツトメ

2017年01月24日 | 日記
全寮制高校の教師の宿命ですが、
本日、数ヶ月に一度の宿直勤務です。
本校では英語圏の慣例に従い、
「Night Duty」と呼びますが、
直訳すると「夜のオツトメ」となり、
少し怪しげな響きもありますね 笑

「Duty Room」と呼ばれる宿直室には、
キッチンがついているので、
学習時間が終わった後には、
生徒の「出前一丁」「焼きそば」作りの場所になります。

夜9時過ぎにこの食欲!
「Teenager の食欲、恐るべし!」
ですね。

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和食 in Europe

2017年01月24日 | 日記
KLAS では、食事について、ある「作戦」を持っています。
全寮制の高校ですので、基本的に生徒は3食を食堂で食べますが、食堂で日本食を提供するのは1ヶ月に1度、という決まりがあります。世界にはさまざまな食文化があり、日本食は「One of them」なのだ、ということを理解させよう、そんな目的です。
「国際理解教育の一環」とも言えますし、本校なりの「食育」とも言える「作戦」です。

月に1度しか日本食を食べられない、これってやってみると、最初は結構キツイんですよ。思っているより、キツイ。まして10代の若者は正直このことで四苦八苦する場合も多い。しかし、入学して3ヶ月も経つと、15歳、16歳の若者が口にするようになります。
「毎朝、お袋の手作りの味噌汁とご飯で朝食を食べていた中学時代の自分って、何て幸せ者だったんだろう!」
そして1ヶ月に1度、日本食が食堂で提供される時には、みんな死ぬほど喜びますよ。食に関しての学びとして、これほど効果的なことはありません。

数ヶ月に一度、保護者から生徒に宛てた小包が届くことがありますが、そんな時には受け取った生徒は小踊りして喜びます。数日間は、親から送られた日本の食材のおかげで英雄になれます。
親元を離れることの意義、ということと同時に、ここで大事なのは、日本食を簡単に食べられない環境、ということですね。
そしてこのことを高校生のうちに経験しておくと、もう後は「コワイモノナシ」です。日本食からの隔絶を3年間続けると、最後には「食堂の国際色豊かな食事を楽しめるようになりました」と異口同音に言います。そして彼らが気付くのは、「特殊なのはウチの学校ではなく、日本の食生活そのものなのだ」ということなのです。この場合の「特殊」というのは、24時間365日、どこでも日本の味を手に入れられる、そしてそれらの食事が程度の差こそあれ、大変手の込んだものである、ということ、そのようなことは日本以外の国ではあり得ないことなのだ、ということですね。
こんな経験をすると、例えば高校卒業後、海外の大学に進学したとしても、大概の場合、食に関しては何とか乗り越えられるようになります。

要は「外から眺めて見ることで、物事の本質が見えるようになる」という、至極当たり前の事実ですが、しかし「生活の場」という視点で考えてみた時、まだまだ日本人には、この「当たり前」ができていないように思うんですよね。日本の本質は日本にいる時には見えなかったりする。皮肉な結論ですが 笑
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Château d'Aigle dans la neige

2017年01月22日 | 日記


雪のエーグル城。
毎年5月末、本校の卒業式が行われる場所です。
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土曜日

2017年01月21日 | 日記



スイスに平和な土曜日が訪れています。
今日のレザン地方は春のように麗らかな陽気。

大陸欧州の一般的な傾向ですが、
日曜日、スイスでは9割がた、店舗は休業。
クリスチャニティーの「安息日」の考えも根底にあるかもしれませんが、
やはり「休む時にはみんなで休もう」という社民主義的な思想も関係しているようにも思います。

家族でレザンを出て下の街の大きな商業施設で買い物をしようとすると、
土曜日が唯一のチャンスです。
日本の「24時間365日、いつでもどこでも買い物ができる状態」を考える時、
「便利で羨ましい」と思える反面、
「働いている人たちは、いつ休むのだ?」という疑問も湧いてきます。

本日、土曜日、これから家族で買い物に出かけてきます!
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アンチ・ウラシマ in Europe

2017年01月19日 | 日記
我が家では日本語の衛星放送を受信していますので、
リアルタイムで NHK のニュースを見ることができます。
しかし、民放のバラエティーやドラマなどの娯楽番組などに関しては、
インターネットによる情報に頼るしかなく、
リアルタイムでの視聴はできません。

日本で人気となっている番組はどんなものなのか、という情報も遅れがちです。
インターネットを駆使してリサーチすれば、その手の情報をこちらでも得られるとは思いますが、
しかしそこまでする時間的・労力的なゆとりもありませんので、
たいがいの場合「ウラシマ状態」で、
1年に1回の一時帰国の際に「帳尻を合わせる」状態ですね。

例えば、日本への行き帰りの航空機の客室内で配信されている映画を、1年分まとめて観る、
1年の間にどんな歌が流行ったのかを大晦日の紅白歌合戦で確認する、
年末に放映されているテレビに関する対談番組を見て、その年のメディアでの「栄枯盛衰」を確認する、
というようにして、何とか「時代を追いかける」ようにしています。

ただ、スポーツの分野の情報だけは、
「後追い」では満足が得られないのが現状です。
やはり「生中継」が最高、それが無理でもせめてその日のうちにダイジェストの場面だけでも見たい、
と思うのが人情ですよね。
しかし、国際放送によるニュース番組での主なスポーツの映像は、特にサッカー、野球、テニスなどの国際試合に関しては、ほとんどが「フタかぶせ」と呼ばれる静止画と音声のみの放映ですので、返ってフラストレーションが溜まります。

かく言う私は現在、日本で大人気を博したドラマを数ヶ月遅れで鑑賞中。
星野源さんと新垣結衣さんの織りなす人間模様に、
遅ればせながら「ムズキュン」している国語教師なのであります。。。。
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Photo day

2017年01月18日 | 日記
本日、Photo Day!
普段、本校では生徒の制服着用義務はないのですが、
今日だけは生徒は全員、制服を着用して写真撮影に臨みます。

北米大陸の文化だと聞きましたが、
本校では毎年「Yearbook」と呼ばれる冊子を編集します。
日本の高校でいう「卒業アルバム」にあたるものですが、
卒業する学年以外の生徒も対象に、その年を通した「写真集」を編纂するのです。

「Yearbook」に掲載する集合写真は、もちろん皆、姿勢を正して写るのですが、
スペイン人カメラマンさんの発案により「Crazy Photo」を撮影しましたので、
ここに添付しておきますね。


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涙の数だけ・・・

2017年01月17日 | 日記
2003年卒業(本校11期生)のTさんは現在、国家公務員として警察庁で働いておられます。
彼女は、私が本校に着任した2000年に入学、つまり、私と一緒に初渡欧した学年の生徒。
入学前のオリエンテーションも一緒に「受講」した、私にとっては大変思い出深い生徒たちです。

3年間を一緒に過ごして、彼らが卒業する時には、別れがつらくてつらくて、涙、涙のお別れでした。
(彼らに限らず、別れの涙は毎年のことではありますが。。。)

そんな彼らに贈った、卒業文集の私の言葉を思い出しましたので、抜粋・引用してみますね。

おぼえているかい。みんなと最初に会った、代々木での渡航前研修のことを。
卒業生三人が話をしてくれたよね。スイスでの経験を後輩に誇らしげに語る彼らの「大人な」姿が輝いて見えた。何年か後には自分もあんな風になれるのか、考えれば考えるほど不安になっているみんなの様子が、今も忘れられない。
あれから三年。今、僕は確信している。卒業して行くみんなが三年前語ってくれた彼らと肩を並べる、輝かしい「大人」になったことを。


Tさんはその学年で、最優秀の成績を修め、卒業時には、
Valedictorian(首席卒業者)
Faculty Award(本校の教育理念を最も体現した生徒に贈られる「精励賞」)
ESL Award(英語最優秀生徒賞)
Social Studies(社会科最優秀生徒賞)
Japanese Language(国語最優秀生徒賞)
を受賞。なんと、五冠を達成!
私は3年間、現代国語を受け持ちましたが、Tさんは、いつも教室の最前列の席に座り、教員の話す言葉をひと言も聞き漏らさないぞ、という姿勢で授業に臨んでいました。
本当に素晴らしい生徒でした。

Tさんにお話を伺いました。

− Tさんにとって、KLASとはどんな所でしたか?
「例えば制服を着るとか、流行の最先端をゆくおしゃれを楽しむとか、アルバイトをするとか、
『高校生になったらやってみたい』
と多くの中学生が夢見るようなことを、KLASでするのはちょっと難しいですが、その分、日本の高校生がおよそ享受できない特別な自由を味わえます。
例えば、国籍を超えて人と仲良くなる自由や、行ってみたいと思うところへ行く自由、やってみたいことをやる自由。
それらを本当の意味で「当たり前」に経験できるというのは、稀有なことです。
そして、そのような経験で得られることは、高校生活を終えたら消えてしまうものではなく、その後の人生、ずっと生かされること、楽しめることです。
Knock, and it shall be opened unto you.
という言葉がありますが、扉の存在を知らなければ、ノックすることもできません。
いろんな扉がそこにあること、そのことを知るチャンスをくれるのがKLASだと思うのです。」


− KLASで学んだり、経験したりしたことが、今の自分にどう役立っていますか?
「KLASで培った語学力が、今の私を支えているのは間違いありません。
外国語を使う仕事を任されることが頻繁にありますが、言葉を訳して伝えるだけなら、今のご時世、翻訳機どころか無料のアプリで誰でもできてしまいます。
でも、相手の国の情勢や文化まで慮り、心情に寄り添って話をするということは、血の通った人間同士でしか成し得ないことであり、それができるのはKLAS生の強みだと思います。
また、KLASで得た『外国語を学ぶのが楽しい!好き!』という気持ちは、今も学び続け、進歩を目指す原動力になっています。」

「公務員という仕事柄、どうしても法律や条例に仕事の幅をある程度規定されてしまうので、ままならない部分も多く、いつしかドメスティックで旧態依然とした視点に凝り固まりがち。
そういうときに大局的な視点に立ったり、少し大胆になったり、外に目を向けたりすることを思い出させてくれるのが、国という枠組みを気軽に飛び越えて学び回っていた、KLASでの経験や思い出だと思います。」

「良くも悪くも『大人』になった今に、こうしてKLASで過ごした高校時代を思い起こすと、叫びたくなるような未熟で恥ずかしい思い出も、与えられたチャンスと環境を十分に活かせなかった後悔もありますが、それでも、10代後半の多感な時期をKLASで過ごせたことには、大人になってからどれだけ時間とお金を投じたとしても得られない価値があったなぁとなしみじみ思います。」


Tさんは、本校卒業後は京都大学の法学部を経て、現職へ。
Tさんの弛まぬ努力は、日本で暮らす人々の安心・安全を守る大切な職務につながったのです。

先ほど引用した卒業文集の私の文章は、以下の言葉で締めくくられています。

がんばれよ。くじけるな。必ず夢はかなう。いつでも会いに来い。待っている。

Tさんの「夢」が実現されたのかどうか、今回のインタビューでは聞くことはできませんでした。しかし彼女の口から「大人」になったという言葉が聞かれたことで、冒頭の抜粋で私が表現した「大人」から、彼女がさらに大きく大きく成長したのだ、そう思うのです。
教師にとって、教え子の成長ほど幸せなことはありません。彼女に関する文章をこうして書いているだけで、何だかとっても温かいものに包まれた国語教師なのでした。。。


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生徒の初滑り

2017年01月16日 | 日記
本校では1月から3月の間を「ターム4」と呼びますが、
ターム4の間は、毎週月曜と水曜の午後の授業をキャンセルして、
スキー&スノーボードの時間に充てます。

本日の午後は新学期が始まって、初のスノー・アクティビティー。
好天にも恵まれ、生徒たちは白銀のゲレンデに繰り出します。
今日は私も生徒と一緒に楽しんできます!

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ヨーロッパって、危険?

2017年01月15日 | 日記
年末、日本に一時帰国している際、
テレビの情報番組で、ベルリンのテロリズムのことを扱っているのを見ました。
司会者が言っていました。
「昔は欧州といえば、憧れの場所だったけれど、今、欧州とは『怖い場所』になってしまいましたね。」

また、日本滞在時には、欧州生活に関して経験や関わりを持ったことのない方々に、よく言われます。
「ヨーロッパで高校生を生活させて、テロの危険はないの?」

これらのような感慨は、日本で暮らす人々にとっては、ごく一般的なものかも知れません。報道される情報を見ている限り、欧州とは「テロによる危険度の高い地域」と思えるのは無理からぬところです。

しかし、人生の3分の1の時間を欧州に身を置いて過ごしている人間から、ひと言いわせいただきたいのです。「欧州はテロで危険」という印象を持つ前にみなさんに考えて欲しいと思っています。

2016年1年間の
欧州でのテロによる死亡者数
日本の交通事故死亡者数
米国の銃犯罪死亡被害者数
に関して、それぞれの数値と対象になる全人口(概数)をあげてみます。

欧州のテロによる死亡者数/EUの人口
2016年3月22日 ベルギー 28名
2016年6月13日 フランス 2名
2016年7月14日 フランス 84名
2016年7月26日 フランス 1名
2016年12月19日 ドイツ 12名
合計127名①/約5億820万人②

日本の交通事故死亡者数/日本の人口
3904人③/約1億2700万人④

米国の銃による殺人事件の被害者数/米国の人口
15023人⑤/約3億2500万人⑥

私が言いたいのは、
「欧州で暮らしていて、テロの被害で死亡する確率は、日本で交通事故に遭って死亡したり、米国において銃で撃たれたりして死亡する確率の100分の1以下である」
ということです。計算してみると、米国で銃犯罪の被害に遭って死亡する確率は約2万人に1人、日本で交通事故で死亡する確率は約3万人に1人、欧州でテロの被害に遭って命を落とす確率は約500万人に1人、ということになります。

確かにテロの被害は衝撃的に報道されます。ISIS の狂信思想が世界に蔓延することに世界が警戒していることは、私も否定しません。
しかし「欧州は怖い」と思う前に考えて欲しいのです。
「テロを恐れて、欧州への渡航を控える」
という行動判断は、テロリスト達の思う壺です。自らの身を守る、という意識は私にもありますが、しかし少し角度を変えてみれば、テロリストを利する行動を取ることは、巡り巡って「自らの身を害する」ことにつながるのではないでしょうか。大切なのは、融和と行動を、世界が志すことです。私たちにできるのは、冷静にものごとを見つめ、志に基づいた行動を取ることなのではないでしょうか。
その土地のこと、その文化、人々を真に理解するには、その土地に赴き、直にその土地の文化に触れ、人々と触れ合うこと以上の近道はありません。
欧州を理解し、ひいては世界を理解するために必要なのは志と行動なのだと考えるのです。
そして私たちひとりひとりが、世界を正しく理解することこそが、世界を脅かす暴力主義の根絶につながるのだと信じます。

まして、スイスの治安の良さは欧州では他の群を抜きます。
さらにスキーリゾートの山奥の村、レザンでの暮らしは、今どきの日本の都会よりもむしろ安全なのではないかとすら思います。

スイス・レザンは、私が初めて訪れた16年前と変わらず、今日も、いつも平和です。



参考サイト
① 公安調査庁:世界のテロ等発生状況
② 外務省:欧州連合 概況
③ 警察庁:平成28年中の交通事故死者数について
④ 総務省統計局:人口推計、平成28年12月報
⑤ Gun Violence Archive
⑥ World Meters U.S. Population
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雪男

2017年01月15日 | 日記
学校近辺に現れた雪男。
同僚の撮影です。
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新年会

2017年01月14日 | 日記
本日、KLASでは生徒達が新年会をおこなっています。

男子寮生活委員会は餅をつき、
女子寮生活委員会と食生活委員会が共同で、食堂のキッチンを借りて夕食の親子丼を作っています。
レクリエーション委員会は、かるた大会を主催。
図書委員会は食堂の飾り付けを担当しています。
夕食後は、生徒会役員主催のじゃんけん大会。

週末の宿直勤務ですが、楽しく過ごしています!
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