シカゴにいるケンからWhatsAppで「今日はカリーガート{死を待つ人の家}のサイコロジスト{インド人女性}の結婚式だ」とメールが着た。
ケンはハウラー駅でステーションワークをしていたアメリカ人でいまはシカゴの神学校に通っている。
ちなみにケンはカルカッタにいる時にホテルマリアで私の隣に住んでいて、ボランティア以外はいつも一緒にいた。
私はシアルダー駅で、ケンはハウラー駅のステーションワーカーだった、患者はシアルダーからはプレムダン、ハウラーからはカリーガートに基本的に運ぶようになっている。
それゆえ、インドを離れてからもう半年以上になるケンだがカリーガートのワーカーたちと連絡を未だ取っているようだ。
以前カリーガートでボランティアしたことのある人であれば、カリーガートにサイコロジストがいると知れば、驚く人もいるだろう、だが、やはり時代とともにMC{マザーテレサの修道会}は少しずつ変わっていかなくてはならないのだろう。
詳しくは知らないが私にはシスターたちが求めてサイコロジストを入れたのではないと思う、何十年もそうしてやって来たのだし、シスターたちがサイコロジストの役割をしていたからである。
これはたぶん政府からの要請のように思う。
シスターたちは神さまに祈りながら、このことを受け容れたのであろう、「いつも神さまと一緒」というシスターたちであるから、何が起きても「喜んでいなさい」とのマザーの声に従うのは間違えないと、私は私の信仰心の薄さから、そのことに憧れる。