日曜日も山谷のMCに行った。
ボランティアの広瀬さんから海外のボランティアをしている学生たちが来るので山谷のことなどを話してほしいと頼まれた。
広瀬さんは学生たちと1時15分に南千住の駅で待ち合わせ、山谷を紹介しながら歩き、2時にMCの施設で話し合いになるとのことで、私は2時にMCに向かった。
MCのドアを開けると、見慣れた場所に見慣れない風景があった。
学生は18名、CFFと言うフィリピン・マレーシア・ミャンマーに施設を持つ、子供たちの支援をしているNPOのボランティアだった。
真面目に山谷の話しを聞こうとする学生の姿勢がその場の緊張を形作っていた。
私は山谷のドアを開ける前、ホールのなかがあまりに静かなのでまだきっと山谷の街を歩いているのだと思ったほどだった。
入るなり、ちょうど自己紹介をさせられた。
短い自己紹介をし、緊張の席に着いた。
ブラザーはセバスチャンだけがいて、日本語のみんなの話しを聞き逃すまいと腕組みしながら、椅子に座っていた。
{つづく}