横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

教育奨励隊ショーレンジャー

2010-12-07 | こんなの描いてた

子どもの通っていた小学校は横浜市でも旧い公立校です。この学校には保護者(近年は父兄、父母とはいわない)の組織が2つ並立していました。
それが「PTA」と「教育奨励会」です。このうんちくは長くなるので興味のある方だけどうぞ。反転してます。

PTA(parents & teachers association)は,第二次大戦後、日本の民主化を掲げた当時の文部省と戦後の日本を統治していたGHQによって日本全国の公立校に組織されたものです。文字通り、保護者と教師の会合組織。ドラマなどで、眼鏡をかけてスーツを着た『子どもの教育に良くない』が口癖のエラそうな集団として描かれる、あのPTAです。ほとんどの公立校では、子どもが入学すると毎月給食費と一緒にPTA会費も一口単位でおさめる仕組みになっている、あのPTAです。参加は在校生の保護者と教職員に限られます。

「教育奨励会」は、PTAが組織されるはるか以前、明治新政府が公立の小学校中学校(高等中学校)を開設したころにそれぞれの地区で組織された制度です。もともと日本には成績優秀な子どもをその地域のみんなで応援しようという気風がありました。戦後、PTAが組織されると同時に、各地の奨励会は自然消滅あるいはその役割をPTAに吸収され、横浜市内でも「教育奨励会」が残っている学校は2,3校だとききました。今は当時より少子化や、学校の統合廃止でもっと少なくなっているかもしれません。参加は原則在校生の保護者ですが、教職員や卒業生の保護者、近隣町内の役員、住人もオブザーバーとして参加することができます。




縁があって、子どもの在校中に双方に関わる機会がありました。その時,奨励会から、これまでの会計報告だけでなく、奨励会の役割についてできるだけわかり易く(子どもが読んでも理解できるよう)開示告知したいと持ちかけられ、描いたのがこの『教育奨励隊ショーレンジャー』でした。
第1話では、PTAともっとも違う予算の使い道について紹介しています。
ざっくりいえば、直接子どものために使える予算を持っているのが奨励会。保護者と教職員の協力活動に対しての予算を持っているのがPTAです。(PTAの会費というのは,子どものためにつかわらるわけではありません。子どものための活動をする保護者と教職員にた対して、つかわれます。)
どちらも会費制、ただし,任意。納めないという選択肢もあり、です。学校によってちがうかもしれません。

ちなみにタイトルロゴは今手元にないのですでご紹介できませんが、同じく在校生のパパのグラフィックデザイナ-さん(ウクレレ弾いてるキャラのモデル)がカッチョイイのを作りました。この時、なぜかお酒とおつまみのある部屋で当時の奨励会のメンバーと合宿みたいにして入稿した記憶があります。彼らとはいまも、ちょこちょこ遊んでもらってます。威張ったところもなければ、閉鎖的でもなく、『子どもの教育に良くないから規制しよう,禁止しよう』などといわない・いえない・いわせない?

漫画は裏面。表は開会報告や活動レポートなど。(カラー紙に墨版一色。今回はブログ用にチョコっと着色)保護者には子どもたちを通じてお手紙として配布しました。
ショーレンレッドは当時の会長。あまりにそっくりで、このプリントを配った教室で『あ!これ○○ちゃんのパパだ!』と声が上がったらしいです。うふふふ…。
学級崩壊も、某未成年何とか法案もなく、平和な時代でありました。(ほんの数年前だけどさ)



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