ELEVEN HOUSE

北海道だ~い好き❤バイクはカワサキ☆クルマはレクサスCTとタウンエース(キャンカー)とジムニー☆キャンプと鉄道も好き

2013.6 父の闘い ~つらい日記~

2013-06-22 00:46:48 | いろいろ思う部屋

 僕は4月から地元の公立小学校から他県の私立大学に移り、新天地で大学生を前にして初等教育に関する指導を中心に教員養成の仕事に夢中になっています。その間ずっと、父は病院で持病の心臓病と戦っています。85才の今、ついに心臓を開いて手術をするしか手はないということになりました。かなりの高齢で、心臓以外にも老化による機能低下も認められ、たとえ手術がうまくいっても、万が一の事態は想定されるとのことで、手術のリスクはかなり大きいそうです。その手術が、25日の月曜日にせまってきました。
 僕は、勤務する岐阜の大学で仕事を終え、1時間半ほどかけて豊田に戻り、面会時間に間に合えば父の顔を見に病院に直行しています。いくつかの管につながれ、痛々しい姿ですが、父はいつも明るく振る舞ってくれます。僕の最大の目標は父です。僕が目標を見失うことなくやってこられたのは、まさしく、父の子だからです。父の子として生まれ、父を見て育ってきたからこそ、今の僕があるのです。
 病院では、ここ数か月の間、救命救急病棟と心臓病病棟を行ったり来たりしています。病室が救命救急病棟に移動するたびに、「おれ、もう終わりかなあ。しょうがないなあ。」などと言っていますが、その表情に暗さはありません。本当は手術も死も怖いだろうと思うのですが、気丈に振る舞っています。
 手術前日の日曜日も、僕は仕事で大学に行きます。いつものように、夜しか父に会いに行けません。
 手術当日の月曜日も午前中は講義があるので、そこに穴を空けるわけにはいきません。午後から休日の勤務振り替えを使って大急ぎで病院に行くつもりです。
 不安が頭をよぎることもあります。まさか、日曜日の夜が父との最後の日になるなんてことに・・・僕はそうならないことを祈るしかないのです。
 いつも明るく振る舞っている父を見ていると、万が一のことなんてあり得ないと思えてきます。僕には、まだまだ父から学ばなければならないことがいっぱいあるのです。大学の先生になった今も、まだ父を越えてはいないのです。
 明るい顔で病と闘い続けている父。手術が終われば、復活の日がやってくるはずです。復活すると信じています。 

コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013.6 未来の先生、場数を踏む

2013-06-12 23:51:26 | いろいろ思う部屋

 僕の大学では、充実した図書館の絵本だけの部屋(えほんの森)を水曜日と土曜日、日曜日に一般市民に開放しています。また、定期的に保育実習室も開放し、乳幼児と保護者がいっしょに楽しめるようにしています。これは、短大では保育、四大の子ども発達学科では保育のほか、幼児教育、初等教育を専門的に学んでいて、その充実した施設や設備を休日などに一般の人にも利用していただこうということで実施しています。
 実は、これが学生たちにとって、子どもとの温かい接し方を実践的に学ぶいい機会になDscf4128 るのです。
 先週8日の土曜日、僕が担当するゼミの学生たちが、図書館の「えほんの森」で絵本の読み聞かせを中心としたイベントを行いました。手遊び~読み聞かせ~手遊び~パネルシアター~読み聞かせの順で発表し、乳幼児や保護者の方々と楽しく過ごしました。
 学生たちは、4月からこれまで、幼児期のことばに関する発達段階を調べ、そこから参Dscf4132 加してくれる子どもの年齢に合った本の選定、読み方の研究、読み聞かせの教育的効果などを自ら学び、6月8日に向けて準備し、練習を重ねてきました。週1回のゼミの時間だけでは不十分ということで、自主的に集まって相談したり練習したりもしていたようです。僕は、ゼミの学生たちの本気を十分すぎるくらいに感じていました。ことばに関する子どもの発達については僕の専門分野です。僕の研究は初等教育ですが、今回対象となる子どもの年齢が3~5才が中心との情報もあり、学生達の研究が僕にとっても勉強になりました。ゼミですから、研究の方向づけDscf4134 が僕の役割なのですが、ついつい読み方や動作などに口出ししてしまい、時として反省したり、それでも学生たちがもっと高いところを目指せるようにしたいという思いもあり、大学の先生ということを忘れ、まるで小学校の先生みたいになってしまっていたこともあったような気がしています。なんだか、小中学校の「総合的な学習の時間」の大学生バージョンのような活動になり、ゼミの時間がすごく楽しく感じられました。
 発表の当日は10時30分集合、11時開始という計画でしたが、学生たちは9時半には集まり、図書館内のホールでリハーサルを始めていました。僕のゼミの学生たちは本当にDscf4142 頼もしい学生たちです。
 11時。
「さあ、みんな集まって~。お兄さんたちといっしょに、遊びましょう。」
 ゼミ長のことばで手遊びが始まりました。子どもたちの乗りが悪いのを察知したのか、予定になかった「では、もう一度お兄さんたちといっしょにやりましょう。」
 こうして、みんなが乗ってきたところで、
「それでは、お姉さんDscf4145 が絵本を読んでくれま~す。」
 バスに乗って遠足に行ったお話ですが、「右に曲がりま~す」では、読み手の学生だけでなく、みんなで絵本といっしょに体を傾けます。「左に曲がりま~す」も同様です。聞き手の子どもたちやお母さんたちもいっしょに体を動かしています。お弁当の「いただきま~す」は、ゼミ生全員で手を合わせて言います。このように、絵本の読み聞かせにも学生たちの工夫が加わっています。
 こうして、約30分間の「えほんの森」でのイベントが進んでいきました。
 終わってからのミーテイングでは、うまくいったことを互いに認め合うだけでなく、「次はこうしよう」ということもいくつか出てきました。教育実習などでこの日に参加できなかった学生もいるので、次の土曜日の15日にも行うことになっています。今週のゼミの時間にもう少しチェックを入れて、ゼミ生全員が満足感と充実感が感じられるようにしていきたいと思っていまDscf4147 す。
 先々週の5月1日の土曜日は、短大の学生たちが保育実習室で一般の子どもたちといっしょに遊んだり歌ったり工作をしたりする企画「あそびの森」で実践的な学習を行いました。その日は僕も補助で入りましたが、短大の学生たちも保育士めざしてがんばっています。29日にも行われます。また、23日(日)と7月7日(日)は高校生を対象としたオープンスクールも開Dscf4144 催されます。7日のオープンスクールでは、僕も45分間の模擬授業(高校現代国語)を予定しています。もちろん、ここでも学生たちは大活躍することでしょう。
 僕にとっては、6週続けて土日のどちらかが出勤になってしまいましたが、何もかもが初めてのことで、しかも自分が担当する学生たちの活躍も見られます。大学の先生って、土日にもイベントや体験活動があって大変だけど、すごくやりがいのある仕事だなあと思います。そう思わせてくれる、本気になってがんばることのできるhiroゼミの学生たちに感謝しています。

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする