つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

なんで麻雀で闘うんだ?

2005-05-19 03:05:48 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、ギャンブルはしない我々な第170回は、

タイトル:兎――野生の闘牌1~9巻(以下続刊)
著者:伊藤誠
出版社:近代麻雀コミックス

であります。

扇:こんにちま~、新しい挨拶を覚えたSENで~す。

鈴:おいすっ、といまはなきひとの挨拶を引っ張り出してみるLINNでーす。

扇:声が小さーい、もう一度!

鈴:おいすっ!
これでどうだ(笑)


扇:うし! 
……で、書評なわけですが。
今回は変わり種、麻雀漫画です。

鈴:副題がなければ麻雀マンガとは思えないタイトルですが、きちんと対決している麻雀マンガです。
ちなみに副題の「野生」というのは……あれ、なんだったっけ?(爆)

扇:いや、登場人物に獣の名前がついてるんだってば。
てっとり早くキャラ紹介行きますか、とにかく多いし。
主人公の兎。ハーフでいわゆるいじめられっ子。ユキヒョウの尻を追っかけているうちに、なぜか代打ち集団ZOOの一員になる。まったくの麻雀素人だったが、危険牌を察知する能力に目覚め、強敵を打ち破っていく。ある意味スマートな成長型主人公。

鈴:では次にユキヒョウ。このマンガのヒロイン。
極めてまともな、けれど強い麻雀を打つ代打ち。絵はとても大人びた感じではあるけれど、これでも女子高生(笑)
あと、多数の弟妹を抱える優しいお姉さんだが、筋金入りの守銭奴。

扇:キツネ、通称ケツネさん(←さんは必須!)。
ZOOのお母さん。数字の天才、会計をやっている。強く優しく、なおかつ内に殺気を秘めるとんでもない完璧キャラ。園長曰く、「あれは俺のオキニだ」(笑)
ちなみに連載当初は中学生で、メンバーの中で最も若かった。つーか、年下になついてる兎って……。

鈴:ジャッカル。身長150センチ台の小柄な身体ながら喧嘩は最強。
麻雀は極めて大味。つか、ある対戦で役は東のみでドラの数だけで役満ってなによ。
と言うわけで、とにかくドラが乗る人。たいていカンをするとドラが乗るあたり、実は園長より運が強いのかもしれない。

扇:園長。ZOOのお父さん。
ヤクザだが、なぜか学生ばかり集めている(別に鉄砲玉にしようというわけではない)。とてつもなく運が強いが、本人は全く自覚なし。つーか、開始と同時にリャンシャンテンで、「今日はツキが悪い」ってどうよ?
ちなみに、神がかり的に強い弟がいるが、兎というもっと強い弟を見つけてそっちに鞍替えした。(笑)

鈴:チャップマン。園長とともにZOOを立ち上げた相方。
現在、無口無表情を地でいく掴めないひと。しばらく、ほんとうに麻雀が強いのか? と疑われるくらいだったが、本気になると兎でさえ歯が立たないひと。つか、ある意味不思議ちゃん(笑)
ただし、ギターの腕は大したことはない。

扇:新庄直樹。園長の兄貴分。
いわゆる好き好き極道パパ(笑)。でも、全然極道に見えない人。飄々とした人物だが、「持ってきたかな?」で連荘スタートし、相手がハコるまで止まらないというとんでもない雀豪。散々負けていてもラス親で全部逆転してしまうのは麻雀漫画の王道だが、この人がやると妙に納得してしまう。

鈴:新庄カナ。新庄直樹のひとり娘。なので、麻雀は基本的にパパの系統。
ただし、親でなくても連荘を発動し、延々と上がり続けてしまうジャッカル並にちっこい女の子。
とは言うものの、ジャッカルと違って麻雀以外は天然ボケの不思議ちゃん。チャップマンとの不思議ちゃんコンビは、かなり微妙に噛み合ってるのか、噛み合ってないのか、これまた不思議。

扇:まだまだ濃いメンツはいるが、とりあえずここで終了。
先週のBREAK-AGEもそうだったけど、やはり群像劇は良いねぇ。

鈴:まぁなぁ。基本的には各キャラの対戦や掛け合いを楽しむもの、って感じかなぁ。
ストーリーは、まぁ、麻雀マンガにありがちな感じだし、BREAK-AGEほど充実してはいない。絵柄はかなりいま受けしそうだけど。

扇:だな。
麻雀解らなくても雰囲気だけで楽しめます。普通の漫画として読んで下さい。
つか、麻雀漫画として読むとあまりにも運の要素がでかすぎるので引くかも。

鈴:それはある。はっきり言って、講談社の週間マガジン連載の「哲也」のほうが麻雀マンガらしい。
でもまぁ、麻雀そのものはけっこう大味なぶんだけ、痛快な感じがするので、麻雀知らなくても楽しめるマンガになっているとは思います。……たぶん(笑)

扇:つーか麻雀好きに言わせると、「哲也」もツッコミ所満載らしいけどな。ま、「麻雀放浪記お子様バージョン」てとこで。
珍しく最近の作品だった本日の木曜漫画劇場、これにて終了でございます。
多分次回は『ディア マイン』になる……予定。
でわでわ。

鈴:なんかこのところ、木曜劇場はキャラの紹介で終わってるような気がしないでもないが……。
さておき、次回は恒例の白泉社シリーズでございます。(たぶん)
では、この辺で


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