さて、記念すべき(?)第350回は、
タイトル:サラディナーサ(全九巻)
著者:河惣益己
文庫名:花とゆめコミックス
であります。
少女漫画界のゴルゴ13とも言える『ツーリング・エクスプレス』の著者・河惣益己の手になる大河歴史ロマンです。
個人的に今の『玄椿』はイマイチなので(あの二人がサラとレオンに見えるのは私だけか?)……思い出すようにここに戻ってきてしまいました。
*
時は16世紀後半、舞台はレパントの海戦勝利に沸き返るスペイン。
隻眼の提督を父にフェリペ二世の従妹姫を母に持つ少女サラディナーサはスペイン領シチリア島メッシーナに来ていた。
首尾良く凱旋する一団を見つけ高所から飛び降りたものの、彼女を受け止めたのは父レオンではなく、総司令官ドン・ファンだった……。
後日、ドン・ファンは15も年下のサーラに求婚する。
彼はかつてサーラの母に恋していたのだ。
サーラは一つの条件を出した、「貴方がレオンよりも強ければ結婚してもいいわ」
6年後……スペイン海軍旗艦の甲板に見事な金髪をなびかせた少女の姿があった。
黄金のサーラと呼ばれる彼女は卓越した指揮能力で次々と海賊を打ち破っていく。
率いるは、地中海最強の海戦力を保持する海の一族フロンテーラ!
*
少女漫画です……一応。
腕っ節、頭脳、覇気、三拍子揃った河惣イズム(何それ?)全開な方々が暴れ回る話ですが、少女漫画です……多分。
男ならドン・ファン、女ならソラヤ様が一押しキャラかな……って、やっぱり河惣イズムな方々かっ。(爆)
虚実交えつつ、マクロなドラマとミクロなドラマを同時進行させていく構成は見事の一言に尽きます、サーラとレオンが架空の人物とは思えないぐらい。
マクロな方でいくと、レパントの海戦、ドン・ファンのネーデルランド総督就任、イギリス対スペインの対立、ネーデルランド独立戦争等々。
ミクロな方でいくと、サーラの出生疑惑、レオンとフェリペ二世の因縁、ドン・ファンの苦悩、ドレイクの息子マシューの葛藤等々。
ちなみにスペインと契約している海の一族フロンテーラは史実には存在しません。
ついでに言えば、フロンテーラ=無敵艦隊(アルマダ)でもないです。
後半、ある事件をきっかけにサーラはスペインと対決する道を選びます。
ゲスト出演といった感じで歴史上の有名人が出たりもしますが、モノローグでかなりフォロー入れてくれてるので歴史好きじゃない方でも楽しめます、オススメ。
――【つれづれナビ!】――
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タイトル:サラディナーサ(全九巻)
著者:河惣益己
文庫名:花とゆめコミックス
であります。
少女漫画界のゴルゴ13とも言える『ツーリング・エクスプレス』の著者・河惣益己の手になる大河歴史ロマンです。
個人的に今の『玄椿』はイマイチなので(あの二人がサラとレオンに見えるのは私だけか?)……思い出すようにここに戻ってきてしまいました。
*
時は16世紀後半、舞台はレパントの海戦勝利に沸き返るスペイン。
隻眼の提督を父にフェリペ二世の従妹姫を母に持つ少女サラディナーサはスペイン領シチリア島メッシーナに来ていた。
首尾良く凱旋する一団を見つけ高所から飛び降りたものの、彼女を受け止めたのは父レオンではなく、総司令官ドン・ファンだった……。
後日、ドン・ファンは15も年下のサーラに求婚する。
彼はかつてサーラの母に恋していたのだ。
サーラは一つの条件を出した、「貴方がレオンよりも強ければ結婚してもいいわ」
6年後……スペイン海軍旗艦の甲板に見事な金髪をなびかせた少女の姿があった。
黄金のサーラと呼ばれる彼女は卓越した指揮能力で次々と海賊を打ち破っていく。
率いるは、地中海最強の海戦力を保持する海の一族フロンテーラ!
*
少女漫画です……一応。
腕っ節、頭脳、覇気、三拍子揃った河惣イズム(何それ?)全開な方々が暴れ回る話ですが、少女漫画です……多分。
男ならドン・ファン、女ならソラヤ様が一押しキャラかな……って、やっぱり河惣イズムな方々かっ。(爆)
虚実交えつつ、マクロなドラマとミクロなドラマを同時進行させていく構成は見事の一言に尽きます、サーラとレオンが架空の人物とは思えないぐらい。
マクロな方でいくと、レパントの海戦、ドン・ファンのネーデルランド総督就任、イギリス対スペインの対立、ネーデルランド独立戦争等々。
ミクロな方でいくと、サーラの出生疑惑、レオンとフェリペ二世の因縁、ドン・ファンの苦悩、ドレイクの息子マシューの葛藤等々。
ちなみにスペインと契約している海の一族フロンテーラは史実には存在しません。
ついでに言えば、フロンテーラ=無敵艦隊(アルマダ)でもないです。
後半、ある事件をきっかけにサーラはスペインと対決する道を選びます。
ゲスト出演といった感じで歴史上の有名人が出たりもしますが、モノローグでかなりフォロー入れてくれてるので歴史好きじゃない方でも楽しめます、オススメ。
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