つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

アホウドリは有名ね

2007-08-09 03:23:58 | おしゃべり
さて、第896回であります。


鈴:前はカムチャッカ半島だったから、今度はどこまで飛んでったんだろうとわくわくしてるLINNで~す。

扇:危うく、北極まで飛ばされそうになったSENでーす。
つーか、人の不幸を喜ぶなっ!

鈴:北極とは……またえらい遠くまで飛ばされそうになったんやなぁ。
え? 飛ばされるのは不幸だったのか……。
てっきりネタだとばかり……(笑)

扇:好きこのんで飛んでるわけではないわ。
そもそもヒトケタナンバーの台風が日本に上陸するのが悪い。
それを考えると、本当に異常気象って感じだぁねぇ。

鈴:だが、どっかの超人を操って台風飛ばすのは好きなんだろ?
さておき、まぁ、確かに4号から速攻で5号まで直撃とは、ないわなぁ。
結局、JR止まってタクシーで帰るハメになったし。

扇:好きだなぁ……敵に回すと物凄く厄介だが。
普通は、低気圧に変わるか、西の方にずれていくかなんだが、今年は面白いように日本に寄ってきてるな。
ちなみに、このおかげで瀬戸大橋は止まってばかりです。(笑)

鈴:敵に回すと厄介かのぅ……。
あんまり苦労した憶えはないんだがな。
しかし、ホントにこの4号といい5号といい、秋の台風そのまんまの進路で来てるわなぁ。
まぁ、逆に秋になったら西のほうにずれてくんかもしれんが。……ってないか(笑)

扇:まぁ、そんな季節の風物詩は置いといて、今週のネタは?


『Wikipediaに聞け!』


鈴:今週のネタは、呉竜府と言う中国のひとが創作したと言うかの有名な競技であります。

扇:それは三面拳最強の男の技だっ!
まったく……いい歳こいて、民明書房を本気で信じるとは何事だ。
あれで信じていいのは、かき氷の旗がモンゴル起源だということぐらいだぞ。
(出典『かき氷屋三代記-我永遠に氷をアイス-』)

鈴:民明書房を本気で信じるって誰が信じるかいっ!
つか、そもそもなんでモンゴルで氷一文字の漢字の旗背負ってんだ? ってツッコミ入れまくりだろう。
……さておき、まじめにやろう。
と言うわけで、今回のWikiは久々、スポーツネタで最近、どう見ても女子プロのほうが人気が高すぎて男子プロの存在感がいまいちな「ゴルフ」であります。

扇:男子プロの人気がイマイチと言うより、一発逆転がないから野球ほど人気がないって言った方が正しいかも。
ゴルフで三打差とか付いたら、トップの奴が崩れるのを待たないと話にならんし。
でもほんと、スポーツって、女性プレイヤーが人気の火付け役になることって多いねぇ。

鈴:女性プレイヤーねぇ。
確かに、だいたいでかい世界大会とかだといいんだが、そうでなければ女性プレイヤーがいるといないじゃぁ、だいぶ違うわなぁ。
だが、最近は甲子園からこっち、「王子」のニックネームをつけられる選手も出たがね。
ぢつは、あの試合、テレビで見てた(笑)
つか、まぢであのときのはすごかった。

扇:まー、女性に限らず、若いプレイヤーは話題になるよね。
王子って言うと、石川遼か。
実際に見たことはないが、マンシングウェアオープンKSBカップで、7打差を覆して逆転優勝って……尋常ぢゃねぇな。

鈴:まー、尋常じゃないわな。
実際、リアルタイムに見てて、最終日の17番ホール、バンカーからチップインバーディしたときには……なんか、月並みだが、勝利の女神は石川くんについたな、とは思った。
でも、やはりゴルファーでいろんな意味で尋常じゃないひとと言えば、やっぱ青木功だよなぁ。

扇:それ入れた時点で、「勝ったな」って感じだな。
あー、日本人だとやっぱり青木が今でもトップだ。
Wikiの方見てるけど、1980年の全米オープンでニクラウスとワンツーフィニッシュ。
これは現在に至るまで、日本人男子選手のメジャー大会最高成績である……って、何か間違ってるよ、青木。
ニクラウスだぞ、ニクラウス! しかも40ってことはバリバリ円熟期ぢゃねぇか!

鈴:まぁなぁ、後にも先にも帝王とタメはれたのは青木だけ~。
だが、Wiki見てると、ホントに青木はいろいろとネタがあるのぅ。
「スイングの特徴」には、パットは異常なスタイルだが、入っちまうからニクラウスが「パッティングの教科書を書き換えないといけない」って言ったとか、書いてあるしなぁ。
まぁでも、この手の天才型にはよくある話ではあるけど。

扇:トークもそうだけど、本当に感覚の人だよな~――面白いから全く問題ないが。
世界での知名度も日本人ではトップクラスだが、の割には英語が苦手ってのも笑える。
つーか、自分は日本語、相手は英語で話してて、会話が成立してしまうってどこの宇宙の人ですか?

鈴:……書いてあるなぁ、しっかりと。
言語がまったく違うのに意思の疎通が出来てるってのは……宇宙と言うより、このひと、ほんとうはテレパシーが使えるエスパーじゃないのか?(笑)
しかし、世界で通用してるゴルファーと言うと、あとはマルちゃんこと丸山茂樹くらいだろうねぇ。

扇:エスパー……冗談に聞こえないな。
うんうん、青木以外と言えばやっぱりマルちゃんだね。
成績もさることながら、キャラクターも良くて、ゴルフの人気の底上げをしたもんなぁ。

鈴:キャラはおもしろいよなぁ、マルちゃん。
毎週日曜に見てるジャンクスポーツにときどき出演してるが、ふつうにこのひと、喋りも本職? ってくらい、おもしろいしなぁ。
きっと、ゴルファーやめても、タレントで生きていけるよ(笑)
それにしても、なんだ、あの、マスターズの招待状が来たときの行動は。
笑えすぎ。

扇:リップサービスもいいし、人気出るのも当然だぁね。
マスターズの招待状が来た時の行動? ああ、「逸話」のところに書いてあるな。
舞台となる「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」のコースが分からないので、『遙かなるオーガスタ MASTERS'98』でコースを研究……って、をい。
コンピューター・ゲームでコースを研究するなよ。(笑)

鈴:まぁ、するなよ、って突っ込みたいわな、ゼッタイ(笑)
しかも、子供のころからの夢とか書いてあって、ぢつは知りませんでしたってのもなんだかなぁ。
でも、マルちゃんのキャラからすると、何となく許せてしまうんだよな。

扇:らしいよなぁ、マルちゃん。
ま、これで世界に通用してなかったらただのコメディアンなんだけど、「全英オープン」5位、「全米オープン」4位入賞と、ちゃんと成績残してるしな。
何か、本元のゴルフというスポーツについて何も話してないが……今週の一冊に行っちゃいますか?

鈴:そうね、そろそろいい頃合いであらう。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊は、もう一年以上前になるのね。
2006年7月1日付けの記事になった小川洋子の短編集「刺繍する少女」、であります。

扇:ああ……ボケる前に普通の作品名を言われてしまった。
『刺繍する×女』とか『刺繍する××人』とか『刺繍する××妻』とか、色々ネタはあったのにっ!

鈴:あったのに、って書くなよ、×にしたとしても
ゼッタイに怪しげなトラックバックが増えるに決まってんだから。
さておき、10本の短編が収録された本ではありますが、昔の記事を読み返してみると、なんか、いかにも「感想が書いてあるのはそれなりにおもしろかったのね」ってのが顕著ね(笑)

扇:増えるだろうなぁ……。
『夜』とか『妻』とか『××』とかを組み合わせてタイトル付けたら山のようにスパムが来る。
一応、つい一週間前に私も読み終わったが、ハズレと当たりについては同意見だな。
『森の奥で燃えるもの』と『図鑑』がかなり良くて、次点で『刺繍する少女』と『美少女コンテスト』。
後は……なんじゃそりゃ? って感じかねぇ。

鈴:そうねぇ。
いいのはかなり怖くておもしろいんだが、それ以外のがなぁ……。
短編集だから、おもしろいのとそうでないのがあるのはわかるんだが、それにしてもそのギャップはけっこう激しい。
「森の奥で燃えるもの」は、記事にも書いたが、ラストの主人公のストーカーっぽい偏執的な愛情が怖いし、「図鑑」は素で怖い。

扇:確かに『図鑑』は怖かった……。
途中までは、要するに依存症の女性の話で、ちょっと偏執狂的なところはあるけど、まぁ、普通っちゃ普通かなぁと思ってたんだが、ラスト2ページで急速に空気がドス黒くなって、最後は――きゃぁぁぁ~!

鈴:あの最後は……。
あれやられたら、確実は私は逃げ出すね(笑)
と言うか、世の男性で逃げ出さないヤツがいたら私は見てみたいぞ。

扇:あの後どうなったか書いてないのもいいね。
つーか、書いてあったらホラーとしてはB級だ。
『森の奥で燃えるもの』もラスト1ページが秀逸。
ただ、ヒロインの言葉にも問題があるので、『図鑑』に比べてちと毒は薄めかねぇ。

鈴:まぁ、怖さも毒も確実に「図鑑」のほうが上だな。
と言うか、この怖さを超えるのは、けっこうない気はするがな。
ホラーと銘打ってたりしてても、どこが怖いんだ? ってのはけっこうあるしなぁ。
「森の奥で燃えるもの」は……ん~、やっぱラストのあれで、一気にヒロインの影が薄くなった印象があるんだよな。

扇:スプラッタではないが、画像的にも怖いよなぁ。
前にもどっかで書いたが、やはりホラーは女性の方が上手いと思う。
『森の奥~』のラスは、主人公の男が完全に自分の世界作っちゃってるからな。
ただ、その直前でヒロインが、「私と貴方じゃ住む世界が違うのよ」みたいなこと言っちまってるから、ある程度は納得しちゃう部分があるんだよねぇ。
まー、それでも彼奴がド外道なのに変わりはないが。(笑)

鈴:ホラー、と言うか、サイコホラーかな。
この手の人間が怖い話を書くのは、確実に女性のほうがうまい。
いわゆるふつうの幽霊とか、そういうののホラーだったら、別に男性作家でもいいのを書いてるひとはいるんだろうけどねぇ。
あ、そのヒロインのセリフはほとんど前フリにしか見えてなかったな(笑)
しかし、ド外道って……否定せんけど……(笑)

扇:まぁ確かにこのヒロイン、単に『手の届かない物』の象徴だから、薄いのも解るがね。
そういう意味では、主人公、彼女を手に入れた途端に別の人間に走る可能性が高い。
男女問わず、人間は無い物ねだりを始めると際限がないからなぁ……ふふふふふ。(毒)

鈴:別の人間に走る以外にも……って考えると余計怖くなりそうだからやめ。
やめ……ようと思うんだが、なんか相棒のほうは想像して楽しんでそうだなぁ。
ちょっと正気に戻るまで黙って見てよ(笑)

扇:主人公に自由を奪われたヒロインが復讐者になるとか……翼をもがれて空虚になったヒロインの世話を主人公がしてるとか……主人公がぜんまい腺を燃やそうとしたところにヒロインがやってきて、背後からガソリンを――うっきゃぁぁぁ~! とか……主人公が寝てる時に、狂気に走ったヒロインが研ぎ澄まされたアイスピックを耳の奥に突っ込んで――○♂×♪$♯! とかとかとか……いやぁ、想像するだけで楽しいなぁ♪

鈴:……なんか、最初のほうは、まだ想像してる内容がわかるんだが、なんか最後のほうはどんどん怪しげになってんてんなぁ……。(遠巻き)
おーい、そろそろ戻ってこいよ~。

扇:腕が激しく痙攣し、暴れ回る針が主人公の脳をドリルのようにえぐる!
鮮血がヒロインの狂気を加速し、この世のものとは思えぬ叫びが、誰も訪れることのない独房にこだまする!
「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは……貴・方のっ! ぜん・まい腺をっ! ――元に戻してあ~げ~る~わぁぁぁ~」
いい……このネタはいいぞ……実に俺好みだ! クックック……。
(以下、延々と妄想)

鈴:あー、なんかサイコホラーからラノベっぽくなったけど、戻ってこないのは確定だな。
このままたぶん、戻ってこないだろうから、今回はこの辺で終わりにしとこかな。
じゃぁ、みなさん、今日はこの辺でさよ~なら~
……本気で戻ってこないとは思わんかった……(笑)


to be continued……