つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

実はこれが原点

2005-03-05 22:32:19 | ファンタジー(異世界)
さて、一部のファンにとってはホントに懐かしいはずの第95回は、

タイトル:エフェラ&ジリオラシリーズ
著者:ひかわ玲子
出版社:大陸書房(現在講談社X文庫ホワイトハート)

であります。

私が物書きをしようと思った原点とも言える作品。

主人公はふたり。
女傭兵と女魔術師。

このふたりが大陸を股にかけていろんな冒険をする話。

……っちゃぁおしまいだけど、シリーズとして結構長かった。
お人好しの傭兵で、実は皇国の王女様なのに、傭兵やってるジリオラ。
おちこぼれ、でも潜在能力はすごい魔術師のエフェラのふたりが織りなす冒険譚。

かなーり、ジリオラのキャラが好きでした(笑)

……さておき、実は原点と言うのは、私はこの小説を読んで、ファンタジーを書くようになった、ということ。

と言うより、物書き始めた、ってことだけど。

いま読むと、「うーむ……」なんだろうけど、懐かしさが先に立つ。

でも、三剣物語より前の作品で、いわゆる剣と魔法の世界、と言うとこのひとの、この作品はひとつの記念碑的な作品だと思う。

まだ日本のファンタジー黎明期のころに出た作品だからね。
無条件でお奨め、とは言わないけど、無理なくそつなくストーリーは組み立てられているし、一度手に取ってみるのは悪くないと思う。
(ただし、今風の氾濫してるライトノベルが好きなら、と言う限定はあるかもしれないけど)

ただし、ふたりの迷コンビは楽しい(笑)
お人好しで、傭兵なのにお金云々より感情で突っ走ってしまうジーラと、それを怒ったり怒鳴ったりするエフェの場面は定番であります。